団地夫婦の日々

常盤平団地夫婦の54年、団地内で気付いた事を時々に、妻の料理、私の買い物等

常盤平団地の53年65 散歩がてら 1

2018-04-05 21:24:26 | 日記

3月25日(日曜日)15659歩は1年に一、二度有るか無いか、その日の朝、「新宿御苑に行ってみないか?」実は松戸伊勢丹のポイントカードが残っているかと思い,「新宿伊勢丹で残りを使ったら」と声を掛けたのだが「ウーンそうね~・・・」と生返事が帰って来て・・

天気は良いし出掛けるのは大賛成の妻と、一先ず団地を出発、結局行き当たりバッタリ散歩で、この日のコースは以下の通り

自宅⇒新京成常盤平⇒JR松戸⇒JR日暮里⇒JR巣鴨⇒地下鉄千石→歩いて義姉の墓参り→歩いて巣鴨のお地蔵さん→歩いて六義園→歩いてJR巣鴨⇒JR松戸⇒常盤平駅→歩いて自宅 

二人共良く歩いたと感心、難聴の私は都会の雑踏即ち車、電車、人人、慣れない騒音に悩まされながら、耳元で話しかける妻の声に何度も何度も繰り返す「エッ?」又「エッ?ナニ??」・・結果相当疲れましたが・・

松戸駅ホームでは乗車口に、キチンと二列に並んだ人の最後尾に私達も並んで電車を待ちます。やがてホームに入って来た常磐線快速の電車には、妻が先に私も後から車内に乗り込みました。

休日の電車内は、ギュウギュウ詰めではありませんでしたが、立ってる人も結構大勢いて、まあまあの混雑ぶりです・・

座席の中ほどに並んで座っていた4人の若者、休日なので服装も夫々、若しかして学校の仲間友達かな・・

車内の出入り口中央辺りで立ち止まった私、その数歩前をヨタヨタ横歩きする妻を見掛けた4人の内、一人が直ぐに立ち上がって手招きを・・妻に席を譲って呉れそうな雰囲気です・・すると他の三人の若者等も一斉に次々と席を立ち上がり、妻の脇に寄って来て手を前に「どうぞどうぞ・・」と・・

4人分の席がいっぺんにガランと妻の目の前で空いています。4人の長身の若者の前で小柄な妻が嬉しそうな顔をして・・そして今度は恥ずかしいのか尻込みしています・・

それでも妻は若者達に促されて空いた席の一番端にチョコンと座らせて頂いたのです。

妻は座った直後頭を下げて皆さんに「有難うございます」私には聞こえませんでしたがお礼を言ったようです。

そして妻が出口に一番近い席に座ったあと、若者達も何か話ながら、笑顔で自分たちが座っていた元居た席に座り、やがて車内には何事も無かったように落ち着いた雰囲気が戻りました。

きっと若者達は「オイ、お前座れよ」「いいからお前が座れ」と譲り合ったのでしょう。

その時、周りにいた年寄りは私だけの様でしたが・・私は乗る際に妻から数歩遅れて乗ったので、離れて遠くからこの情景を眺めて嬉しくて嬉しくて・・そのあと暫らく片手で吊革に掴まり乍ら、一人電車の窓から遠方に流れて行くビル並みに目をやって、つい今しがたの出来事を振り返って、フッと思わず微笑んでいたのです。アリガトウ

  JR松戸駅のキオスクの売店、綺麗になりました。

常磐線の快速電車は静かに快音を響かせながら、次の駅北千住に向けて走り続けています。