常磐線日暮里乗り換え山手線巣鴨駅下車、団地を出る直前に妻が「Kちゃんのお墓参りに行こう」とリクエストが有って巣鴨で地下鉄に乗り換える前に・・
巣鴨で降りて、駅前をウロウロする妻「如何したの?」「この辺に有ったお花屋さんが無いのよ」
そう言えば駅前のビル角に有った花屋さんはシャッターが降りていました。昔から有る花屋さんでも商売が立ちいかなくなる場所も有るのかも知れません。
慌てて花屋さんを探す妻に私が「近所にスーパーが有るかも知れない」
駅前の裏手にスーパーが有りました。私達は躊躇なくこのスーパーの自動ドアから店内に入り、入り口近くを見ると、矢張り花売場の場所が有りました。
スーパーのお花は色々な花が混じって全てセロファン包装で1束づつに束ねて有り、私達の様に不意のお客にも直ぐに買い求める事が出来るので便利なのですが・・
若しかすると閉店のお花屋さんはスーパーに置いて有る安い?花束の為に、商売を断念したのかも知れません。
いずれにしても手に入った二対の花束を持って地下鉄で次の千石駅から5歩いて5分程のお寺さん寂園寺に到着、
寂園寺では丁度、どなたかのご葬儀が行われている最中でしたが、お寺の裏の墓地内は静かでした。
線香を差し込むと2分位でOKです。無人線香販売機は手動です。
お墓にはお彼岸でニ三日前に従妹夫婦が来たようで立派なお花が飾られていたのですが・・
私達はその脇にソッとスーパーの花束を割り込ませてから、お線香を上げてK家3人が眠るお墓にお参りさせて戴いたのです。
これで今日の目的の一つはクリアしました。
ソロソロお昼時、巣鴨方面に戻る途中に生卵がおススメの小さなお店が有りました。来るときは未だ開店前でしたが今は何人か外に並んで待ってます。妻が以前娘と昼ご飯に寄った時は親子丼を食べたそうです。私達は「待つのはゴメン」の口なので、お店の前を通り過ぎましたが親子丼と聞いて腹の虫が「グ~ッ」」と鳴ったような気がしました。
どこかに旨そうなお店がないか、探しながら歩くうち巣鴨のお地蔵さん通りの賑やかな商店街に着いてしまい、私達はお腹の空いたのを忘れて左右のお店をキョロキョロしながら又巣鴨の駅前迄戻って来たのです。
巣鴨駅前を歩きながら「どうする?これから」「どうするかな~・・」
「六義園て、ここから遠い~の?」この時、妻は六義園の枝垂れ桜の話はしていないのだが、どこかで聞いていたか?・・
「いやそんなに遠くは無い筈だろう・・ウン行って見るか・・」何も知らない私は、遠い昔、若い頃、カメラのマミヤクラブの会員として、六義園の撮影会に参加して若くて美しいモデルさんを撮ったりして、今でも古いアルバムに何枚か入選写真が残っている筈だが・・と思いながら六義園を方向を目指して歩きを速めたのです。
妻はゆっくり後からついて来ます。
暫らく行くと大きな交差点に出ましたが、真っ直ぐ進むか、確かこの辺で左に曲がるか?迷っていると、そこに20歳位の若い女性、スラリとして整ったお顔の人が、服装から見て会社のビジネスウーマンかな、スマホを覗いて盛んに指を左右に動かしています。
思い切って声を掛ける私「あの~スミマセン、六義園へ行くのはどの方向でしょうか?」
近くでよく見ると中々の美人です(妻には内緒)「リクギエン?さあ~・・」チョッと思案顔の女性は手に持ったスマホでいきなり操作を始めました、その手付きの鮮やかさ・・「流石に都会の女性は進んでいるな~」ほんの数十秒、「六義園有りました!エーとこの道がココだからここをこう行ってこう」私には画面を見てもサッパリ解りませんが、かの知性ある美しい女性は的確に六義園を検索して私が交差点を左に真っ直ぐ行けば行き着きます「時間は10分位」と教えて下さったのです。
六義園をご存じ無かったのは、或はこの辺りに来たのは初めてなのか・・いずれにせよ、御親切に、適切に道を教えて戴き、今更ながら「スマホは便利だけど、ジジイには使いこなせないだろうな~」・・と
「道が解らない時は近くにいる他人に聞け」正解でした。二人は空腹を忘れて広い道を六義園を目指して歩いて行きました。次は六義園ですが、その前に昼ご飯を何処かで食べないと・・・