団地夫婦の日々

常盤平団地夫婦の54年、団地内で気付いた事を時々に、妻の料理、私の買い物等

常盤平団地の53年93団地産山椒の葉の佃煮 2

2018-05-03 21:44:03 | 夫婦

投稿記事作成の途中で、どこか触ったらしい、投稿済になって残念、再度繰り返したので😞

昨日も散歩に出た、又何処かに山椒の木が生えてる気がして・・有りました山椒の木、どうやら特定の持ち主?も無いようで、柔らかそうな若い葉が、誰も摘んでいない若葉が沢山出ていました。

帰りにスーパー西友で煎り黒豆とカシューナッツを散歩の理由付けに購入して帰宅しました。

「又、山椒戴いて来た・・」妻「・・・もう要らない、自分でやってよ・・・」と新聞を広げてソッポを向いています。そうか昨日妙義山東雲とかの親戚のお婆ちゃんが食べさせてくれた山椒の葉の佃煮を思い出して作った苦心の佃煮を「只辛いだけだ」と貶したのが妻の気分を悪くした原因なのだと、今気が付いた私です。

半時程過ぎて私一人(二人は無理な狭い台所です)でキッチンへ・・期待と不安が交差して、それでも台所で一人居直った私ですが・・・

若い頃は自分でも台所に立ったことが有りますが、近年は正月の餅も焼かせて貰えない、お雑煮も只美味しい美味しいと褒めるだけの私、自分では料理をしない、出来ない私なのです。

主に生協で食料品を予約して毎日の献立を用意する妻に全て任せっきりのキッチン、食いしん坊と食べ物の買い物好きの私、なるべくかち合わないように、私の好きな物、時には妻が好きそうな物を買って来ては妻が巧みに捌いて食卓に出してくれる毎日ですので・・私好みの山椒の葉の佃煮を目指して、これから先が思いやられます。

笊の中で採った山椒を水洗いしてからボウルの中に入れてと・・さてお鍋は?と・・そこに有った鍋を妻に見せて「鍋これで良いかな?」「・・・あっちに有る小さい鍋にして・・」普通なら「アッチ」と言われれば「アッチってドッチだ」と言い返すのですが、今日は言えませんでした。

成程小さいお鍋は尤もです。葉っぱは茹で上がるとホンの僅かな量になる筈ですから・・

空いてる方のガスコンロの上に鍋を乗せ、葉っぱとヒタヒタの水を入れてガスの火を付けます。

プッシュボタンを一度、二度押すと三度目に「ボッ」と火が付きました、可成り強火です、直ぐ茹で上がりそうです、ガスを使い始めてから心配そうに妻が新聞を置いて私の方へ・・

「こっちのコンロにしな、そっちは火加減調節が出来ないから・・」「あっちこっちと一々」と思ってもこれは逆らえません。確かに調節出来るコンロの上で、小さな鍋の中で山椒の葉はユックリ茹で上がってゆきました。

それでも「醤油はコレ、お砂糖はコレ、味醂は・・」と私好みの佃煮の調味料を揃えてくれる妻です。

どの位の調味料で味付けしてい良いのか皆目見当も付きません。確か醤油が先?でペットボトルの醤油はドバッといれて、「チョッと多かったかな?」続いてお砂糖を入れます、妻の作った私好みの山椒の佃煮、結構甘かったのでコレもスコップの小さいみたいなスプーンで山盛りにしてドバッと大まかなんです、いい加減と言うか、作っている自分が恐ろしい位の勢いなのは、鍋の中の山椒の葉がドンドン少なく固まって来ているからです。

もう味醂を入れなくては、「味醂は少な目で」と自分に言い聞かせてそれでも矢張り多すぎたようです。どの位経ったか、どうやら佃煮らしき塊が、小さな鍋の中心に集まって・・完成です、いや半成、反省です。

ゴチソウサマって言えるかどうか、ほんの少し味見したのですが、「甘い!」

スッポ抜けたホークボール位甘くなっていました。結果はどう食べるか?食べられるか?・・考え中です・・今度妻が蕎麦を作ってくれた時に蕎麦汁に少々加えたらいけるかなとか・・

但し今年はもう山椒の木探しは止めようと思います。来年こそはと、密かに台所の一角に私の定位置を狙って、山椒の葉の佃煮の逸品を目指して頑張って見ようかと、でも幾ら何でも未だ5月の初めですからね~・・・

 

 

 


常盤平団地の53年92 団地産山椒の葉の佃煮 1

2018-05-03 09:56:38 | 食いしん坊

常盤平団地内には誰が植えたでも無い山椒の木が生えてます。私達の棟の外れには明らかに誰が植えたのか解らない、?いや以前から自然に生えていたとしか思えない山椒の木、昨年あたりから一緒に植わっているつつじの株と同じ根元から遠慮がちにチョロチョロと棘を持った山椒の枝がつつじの葉の間から飛び出すように伸びています。

先日夕方通りかかった折に、これを見つけて、枝先の柔らかそうな枝葉を指先でつまんでズボンのポケットにそそくさと仕舞い込んで帰宅しました。

テーブルの上に広げた山椒の葉を見て妻は「如何するのこれ、佃煮?・・」「ウン?何とかなるかな~・・」

 誰にも見られないように、あたふたと摘み取った葉は、御覧の通り僅かな量になっていましたが、これが滅多矢鱈に美味しい甘くて酒の肴にも抜群、普段は晩飯でご飯は食べないのですが、思わず妻のご飯を半分分けて貰った位美味しかったのです。でも量は僅かだったのでアッというまに無くなりました。

「去年は山椒味噌に したのよね~・・でもコレ昔妙義山麓にある東雲の親戚のおばちゃんが作ってくれた味じゃ無い、砂糖や味醂を使ったからこんなになっちゃッたみたい・・」とブツブツ言っていたのです。

暫らくして団地内を散歩しながら、あちらこちらに山椒の木が植えて有るのに気が付いたのですが、どの木も団地棟の入り口前だったり、花壇の中だったりで、人目が気になって中々手が出ませんでした。

ある地区の団地棟の入り口近くに一本だけ山椒の木が目に止まりました。どうやらこの木は元から自然に生えている状態に見えたのです。

早速、素早く一つ、二つと・・そこへ誰かが後ろに寄って来る気配が・・近所のおばさんらしきご婦人が私の背後に立ち止まり、いきなり「山椒の葉って香りが良いのよね~」

驚いた私、悪さをしているのを見つけられた子供みたいに、「あ~っ、スイマセン少し取らして下さい・・」

おばさんは「どうぞどうぞ・・誰が取っても良いのですから」と許してくれたのですが、立ち止まった儘、一向に動こうとしないのです。

更に慌てた私「佃煮にして食べるんです・・あの~?ご近所にお住まいですか?」

件のおばさん、眼の前の入り口の上を指差して「ここの上に・・」ニコニコして階段の方へ歩いて行かれました・・思わずお辞儀して見送る私でした・・

私のこの恥ずかしい出会いは妻には内緒です・・

再び妻は機嫌よく、私が恥をかいた山椒の葉で子供の時の妙義山のお婆ちゃんの味に挑戦してくれたのですが

妻は「大体こんな味だった」というのですが私好みの味とはかけ離れた代物でした。

「辛いよ、辛いバッカリだよ」「辛いのは実も入れたからよ・・」これが後で私の山椒佃煮初挑戦に響くのですが・・・鈍い私ですので、その時は気付きませんでした・・ゴチソウサマ