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うどん食べ歩きブログ
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麺処 鵬匠(ほうしょう) - 麦きりとラーメンの二種盛り。旅は奥の細道ライン -

2018年02月25日 | 山形県(麦切・その他)

スイッチポンさんをあとにして、一度JR鶴岡駅まで戻りました。 

次に向かうお店は鶴岡駅から徒歩10分ほどです。

今回の旅では防寒・防水・防雪用のシューズを履いて来ました。

この旅に出かける寸前まで普通のスニーカーを履くつもりでいたのですが、

雪を侮ってはいけないと思い、スニーカーをやめて防寒用のシューズにしたのです。

雪の無かった東京や水戸では、若干恥ずかしい気がして、

失敗だったかな?・・・と思っていましたが、

青森あたりから、このシューズで正解だったと胸を張る事が出来ました。 

雪の上でもサクサクと歩けるし、足が冷えないのです。(^_^)v

そのシューズのおかげもあり、

駅を離れてから快適な気分で歩いていたのですが、

歩きだしてから6分ほどして雪が・・・。 

雪が降って来ました。(^^;)

しかも風まで・・・。

風が徐々に強くなり、さすがに寒い!!(>_<)

お店に到着したのは良いが、オープンまであと10分ほどある・・・。

他へ行くあてもなく、お店の軒先で待機する事にしました。

5分ほど軒先で寒さに耐えていますと、扉が開き、お店のスタッフの方が出て来られて、

「寒かったでしょ、中へどうぞ。」と。

ありがたいお言葉を頂き、その言葉に思いっ切り甘える事にしました。(^ω^)

開店5分前に入店。

今回訪ねたお店は「麺処 鵬匠」さんです。

こちらの鵬匠さんは、鶴岡名物の「麦きり」において、草分け的存在なお店です。

「麦きり」なるものですが、鶴岡市で明治時代に生まれたと言われています。

小麦(あるいは大麦)、塩水を使い、

捏ねて伸ばして包丁で切るという製法を用いるのが「麦きり」です。

まあ、うどんの製法とさほど変わりません。

なので、「麦きり」=「うどん」という見解で問題ありません。

ただ、讃岐うどんと比べると、麺は細めになります。

山形県では稲庭うどんのような乾麺を「うどん」と呼び、

生麺を「麦きり」と言って使い分けている地域もあるそうです。

店内に入ってすぐ目についたのが囲炉裏。

わあー、この雰囲気、いいですよねー。(^^♪

部屋の奥には竹水噴水。

囲炉裏を囲むように12席のテーブルがあります。

私はこの囲炉裏のあるテーブルに座りました。

囲炉裏のテーブル以外には、小上がりに座卓が2卓。

竹水噴水の側にテーブル1卓があります。

また、ペアで座れるカウンター席も用意されていました。 

↓↓メニュー。







このメニューの中から、私が選択したのは「つけ麺」メニューです。

その中から麦きりとらーめんの二種盛りを注文しました。

あと、鴨たれを追加で注文。

15分ほど待って品物が運ばれて来ました。 

なかなかのボリューム感です。(^^♪

たれは二段重ね。

麺は黄色いのがらーめん、白いのが麦きりです。

麦きりの麺は、きっと手もみしたのでしょう、らーめんのように縮れ感があります。

うん、美味しそうだ!!(^ω^) 





↓↓こちらは鴨たれ。 

この鴨が旨味たっぷりでとても美味しかった!!(^.^)

↓↓こちらは醤油たれです。

まずはらーめんから頂きます。

らーめんには鴨たれがきっと合います。

この鴨たれには唐辛子が入っており、ピリ辛な味付けがされています。 

なので、予想通りにらーめんとの相性は抜群です!!(^_^)v

らーめん盛を頼むなら、鴨たれをおすすめします。

ちなみに醤油たれでも試してみましたが、

らーめんとは少しばかり相性が合わないようで・・・。

次に麦きりを醤油たれでいただきます。 

麺は優しいコシですが、喉越しがとてもよくて、

つるつるっと心地よく喉を通って行きます。

醤油たれも、節の風味が口に広がり、とても美味しかった。

ちなみに麦きりは鴨たれでも美味しくいただけます。

ただ、私的には醤油たれの方が好みでした。(^-^) 

麺処 鵬匠さん、らーめんも麦きりも、ハイレベルで大変満足させていただきました。 

機会があれば、また再訪したいと思います。(^.^) 

鵬匠さんを離れ、宮城県へ向かうには少しばかり時間に余裕があったので、 

少しだけ鶴岡市を散策する事にしました。

ここからは旅の話です。(^u^)

 ↓↓こちらは「大賓館」、大正天皇の即位記念に開館されたそうです。

こちらの「大賓館」は、現在、「郷土人物資料展示室」として利用されています。

↓↓こちらは「荘内神社」。

昔はこの神社の場所に鶴岡城の天守閣があったそうです。 

神社の近くには庭園も広がっていました。 

↓↓詳しくはこちらをご覧下さい。 

さあ!良い時間になったので、JR鶴岡駅に戻ります。 

そして宮城県へ向かいます。

日本海からいざ太平洋へ!!(^^♪ 

13時49分発JR羽越本線酒田行きの電車に乗車。 

そして余目駅で、JR陸羽西線14時12分発の新庄行き快速電車に乗り換えます。

雪の影響により2分ほど遅れて快速電車が出発。

JR陸羽西線は「奥の細道 最上川ライン」と呼ばれています。 

車窓の向こう、最上川を眺めながらの電車旅です。(^-^)

雪化粧をしている山と川の景色が見事です。 

場所は違うのですが、私は何故か宮沢賢治作「銀河鉄道の夜」を思い出しました。 

「銀河鉄道の夜」良い物語です。

読者の皆様も機会があれば是非お読みになって下さい。

「銀河鉄道の夜」を思い出した私は、目の前の風景が天の川のように思えました。

私は「銀河鉄道の夜」を何度も何度も読み返しています。

ただ、この作品のテーマである「自己犠牲による愛」が、良いことなのかどうかは、私にはよくわかりません・・・。

私は弱い人間なので、身内ではなく、

赤の他人の為に死を選ぶことなんて出来ないと思います。

でも、他人が幸せになるような行いは、やって行かなければと思います。

日々の仕事を真面目に勤め上げるのも大切な事と思います。

どんな仕事でも、真っ当な仕事をしていれば、それは他人の役に立っているのです。

目の前の「天の川」を眺めながら、私なりの「本当の幸い」を見つめ直しました。

やがて、最上川の姿が遠くなりました。

電車は雪の深い場所を走ります。

雪国ならではの風景が展開し、魅せられます。

私はこういう風景に憧れていた様な気がします。

15時10分、JR新庄駅に到着しました、18分の遅れです。

こちらの駅で16時12分発のJR陸羽東線鳴子温泉行きの電車に乗り換えます。

出発まで約1時間ほどある為、

駅近くの休憩スペースで、自販機のカフェラテを飲みながら時間を潰すことにしました。

上の画像はユネスコ無形文化遺産に登録された新庄まつりの山車です。 

駅の改札前に展示されていました。

とても見事な山車でした。(^.^)

16時過ぎ、JR陸羽東線「奥の細道 湯けむりライン」、

鳴子温泉行きの電車に乗り込みます。

電車は定刻通りに出発。

雪深い景色を眺められるのも、あと数時間だけ。

直に暗闇が、白い世界をすべて黒に変えます。

その前に、東北のわびさびな風景を、じっくりと味わっておきたいと思いました。





新庄駅を出て20分、雪と風が強くなり、電車は雪煙を上げながら走ります。  

しばらくして、小さな無人駅に停車しました。 

どこの駅だったか?思い出せないのですが、女学生がひとり、その無人駅で降りました。

駅の周りは白い世界のみで、家の灯りすら見えません。

こんな吹雪の中、大丈夫だろうか?

まあ、家族のどなたかが迎えに来られているのだろう。

ただ私には、彼女が家に帰るというよりも、これから冒険に出かけるような気がしました。

そう思うと、彼女の小さな背中がたくましく見えました。



17時12分定刻通りにJR鳴子温泉駅に到着。

この駅で小牛田駅行きの電車に乗り換えます。 

もうすっかりと外は暗くなっていました。

17時16分、JR陸羽東線小牛田行きの電車が動き出しました。 

窓の外は灯りすら見えない黒の世界。

とうとう退屈な時間が訪れました・・・。

もう少し、東北の風景を楽しみたかったなぁ・・・。(T_T)

そして18時24分、小牛田駅に到着。

ここで最後の電車乗り換えです。

JR石巻線女川行きの電車に乗り換え、目的地のJR石巻駅を目指します。

小牛田駅からは乗客が多く、ほぼ満員の状態がしばらく続きました。

そして、山形県鶴岡市をあとにしてから約6時間、

19時31分に、ようやく宮城県石巻市に到着しました。

長い道のりでしたが、とても楽しかった。(^^♪ 

石巻と言えば、漫画家、石ノ森章太郎さんの故郷です。 

石巻駅には石ノ森章太郎さんの作品である「サイボーグ009」や、

「仮面ライダー」のオブジェが展示されていました。 

駅の至る所に石ノ森章太郎さんの作品が展示されています。 

「さるとびエッちゃん」や「ロボコン」などの姿を見ると、小学生だった頃を思い出し、

何とも言えない気分になりました。

懐かしさと、苦くて甘い記憶が蘇って来ました。

今日の旅の終わりに、相応しい感情だと思う・・・。 

 

 

麺処 鵬匠
ジャンル:そば
アクセス:連絡バス(庄内空港-鶴岡)鶴岡駅 徒歩13分
住所:〒997-0016 山形県鶴岡市日和田町15-1(地図
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情報掲載日:2018年11月18日

 



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