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読み終えてから〈作家 門田光代さん〉の書評を読んだのですが、小説より書評に共感!
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そっちにいくか、こっちにいくか。その二つの選択肢、分岐点は、私たちの人生にどれほど存在するのか。ものごころついたときから私たちは選ばねばならないのだ。「迷子」に登場するちいさな女の子ですら、本当の名を告げることを最後には全身で選んでいる。
自分を生きる、ということは、その連続なのだと読み終えて思った。どちらに立つか。私はたぶん死ぬまで選び続けなければならない。決意し続けなければならない。その先に、私というものがあらわれる。いや、逆だ。私というものをあらわすために、私は今日も、決意しなければならないのかもしれない。
(角田光代さんの書評から)