歴史の勉強のつもりで「翔ぶが如く」を読んでみることにしました。
明治初年の一年間は、古今、この国が経てきたいかなる時間よりも変化が激しく、洪水と大火と地震が一時に襲ってきたような観さえある。
征韓論から、西南戦争の結末まで新生日本を根底からゆさぶった、激動の時代を描く長篇小説全十冊。
明治初年の一年間は、古今、この国が経てきたいかなる時間よりも変化が激しく、洪水と大火と地震が一時に襲ってきたような観さえある。
桐野は、征韓論がいかに正義論であるかを語り、さらには天下の不平武士たちが、汚辱にまみれたいまの東京政府をいかに激しく呪っているかを説き、政府に対してもはや蜂起寸前の情勢にある、といった。それを征韓によって一挙に解決しようというのが桐野の意見である。…
そういう民族的情熱の維新後最初の戦慄が、征韓論であった。
…スイスは日本の九州ほどの一小国であるが、大国の間にあって確固たる独立をとなえている…「なぜといえば、ただ国人(スイス人)の勉強にあり…」ここでいう勉強とは、国防と外交についての国を挙げての懸命さという意味である…
こういう大山が、対アジア戦を展開しようという征韓論に加担しなかったのは当然だったかもしれない。
西郷隆盛、島津斉彬、、登場人物がとても興味深く描かれています。
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