
夜間診療所の方には度々お世話になりましたが、救命救急センターの入院病棟に入ったのは初めてでした。
病室に案内されたのですが、目の前のベッドに横たわっておられるのが私の知っているmさんとは信じられず、看護師さんに再度確認を。
声をかける前に涙が止まらなくなりました。
点滴をさした手をそっと触ると、私の手を握ってくれました。
娘さんが1年生のときに担任と保護者として出会ってから、もう13年…
いつも笑顔のmさんから、噂話や悪口や愚痴を聞いたことがありません。
「まだ49才だよ。これから楽しまなくちゃ。元気になったら美味しいものを食べに行こうよ、綺麗なものを見に行こうよ…」
と話しかけると、囁くような声で、
「そう、これから楽しまないとね…」
と。
元気になることを約束して、病室をあとにしました。
健康であることに感謝して、一日一日を大切に生きていきましょう。