「老いと孤独の作法」が良かったので、読んでみました。
こころが定まらない…。こうした思いを抱きながら、わたしたちは日々を送っている。
日本人は神を信じないかわりに人間を信じたのであり、人間の”想い”とか”怨み”とかいったものを信じたのである。それが信仰としては祖霊信仰や生霊死霊のたたりの思想となり、日常のモラルとしては、人の期待を裏切ってはならぬ、という、義理人情の思想となったのだと思う。(佐藤忠男氏のエッセーから)
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神を信じるかわりに人を信じる思想というのは、何よりも哀しい思想ではないか。…人間ほど頼りにならない存在はないからだ。…
揺るぎないこころを持つためのレッスンにはあまりならなかったけど、こころの原風景を思い出しました。