名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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SS4-5 ノーマル中飛車に袖飛車(1)

2024-09-25 | 基本定跡の研究

古い形から見ていきますが、

先手は45歩急戦の誘惑に乗らず、57銀左とすれば、後手は32金と備えるでしょう。ここから棒銀でも良いのですが、68金上94歩96歩64歩47銀74歩38飛

先手は袖飛車にしてみます。63銀35歩同歩同飛34歩38飛

ここで分岐ですが、72飛には66銀

この受け方が良いようです。この図の評価値は+45、36銀~35歩の攻めがねらいですが、それほど厳しくはないので、力将棋となるでしょう。

また

72金36銀51飛35歩

後手がこちらを選んでも、評価値は+37、先手の銀の動きはスムーズなのですが、手数がかかっているので棒銀よりも良いとも言えません。

また先手は57銀右~47金の形での袖飛車を選ぶこともできます。

35同歩同飛34歩38飛63銀36金

先手は早く攻めることができるわけです。72飛には66銀の受けよりも、66歩75歩同歩同飛77銀

この形のほうがわずかに優りますが、評価値は+37、金銀4枚が離れているので、指しこなすのは難しそうです。

戻って

72金35歩同歩同金45歩

後手は強く戦うこともできるようです。それは33角成同桂34歩に47角

ここに角を打てるというのが理由で、28飛55歩同歩56歩48銀46歩

この図の評価値は-21、わずかに後手に振れています。金を攻めに使うと、振り飛車の反撃を抑えやすいという意味はあるのですが、玉が薄くなるので難しいようです。

という2つが、初期のころの袖飛車です。子供のころに加藤一二三先生の本で読みました。書名を思い出せませんが。

 

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