古い形から見ていきますが、
先手は45歩急戦の誘惑に乗らず、57銀左とすれば、後手は32金と備えるでしょう。ここから棒銀でも良いのですが、68金上94歩96歩64歩47銀74歩38飛
先手は袖飛車にしてみます。63銀35歩同歩同飛34歩38飛
ここで分岐ですが、72飛には66銀
この受け方が良いようです。この図の評価値は+45、36銀~35歩の攻めがねらいですが、それほど厳しくはないので、力将棋となるでしょう。
また
72金36銀51飛35歩
後手がこちらを選んでも、評価値は+37、先手の銀の動きはスムーズなのですが、手数がかかっているので棒銀よりも良いとも言えません。
また先手は57銀右~47金の形での袖飛車を選ぶこともできます。
35同歩同飛34歩38飛63銀36金
先手は早く攻めることができるわけです。72飛には66銀の受けよりも、66歩75歩同歩同飛77銀
この形のほうがわずかに優りますが、評価値は+37、金銀4枚が離れているので、指しこなすのは難しそうです。
戻って
72金35歩同歩同金45歩
後手は強く戦うこともできるようです。それは33角成同桂34歩に47角
ここに角を打てるというのが理由で、28飛55歩同歩56歩48銀46歩
この図の評価値は-21、わずかに後手に振れています。金を攻めに使うと、振り飛車の反撃を抑えやすいという意味はあるのですが、玉が薄くなるので難しいようです。
という2つが、初期のころの袖飛車です。子供のころに加藤一二三先生の本で読みました。書名を思い出せませんが。