次は後手がおとなしく待った場合です。31金ではなくて64歩としてみましょう。
なお加藤一二三先生は96歩94歩を入れないことが多いです。後手から94歩を突かれたら受けるのでしょうけれど。また早くに (76歩34歩26歩44歩の時に) 25歩33角を決めるのも好みです。
35歩同歩同飛34歩36飛63銀37桂72金
後手は両方のツノ銀を作って待ってみます。ここでの先手の仕掛けは、24歩同歩45歩が手順です。
45同歩33角成同桂44歩
44同銀34飛43金24飛
これがねらい筋で、評価値は+685の先手有利。
ちょっと戻って
44同銀34飛に42飛は (本に書いていないのですが) 難しいようです。
43歩同飛21角32歩
32角成同歩24飛41飛22飛成14角
この図の評価値は+54の互角です。先手に有効な手は16歩しかなく、55歩15歩58角成
58同金56歩48銀46歩
ここまで進んで評価値は+162の先手ペース。仕掛け前の後手の駒の配置が違うと評価が変わる可能性があります。
後手の変化としては、33角成を同金と取ることはできます。
45桂32金22歩・・・という攻め方もあるのですが、単に22歩のほうが明快です。22同飛には45桂44金53桂成
駒得で攻められるので先手有利。
戻って
22歩に35歩16飛44銀21歩成
これも駒得ですし、16飛も使えるでしょう。先手有利。