名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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SS4-13 ゴキゲン中飛車(17)

2025-02-01 | 基本定跡の研究

ゴキゲン中飛車の超急戦を後手が回避して

48銀72玉68玉82玉78玉72銀96歩94歩と進んだ昨日の途中図で

先手は24歩から攻めても良かったわけですが、46歩を突いて47銀型を作ろうというのもあります。後手の33角は苦心の手で

33同角成同桂24歩同歩23角

32金34角成25歩

この図が案外に難しいとされていました。(中村太地先生の本以外でも見かけました。) でもAIの評価値は+272の先手良しです。AIに進行例を聞くと36歩55歩35歩54飛

取った歩の筋の歩を伸ばすのが本筋です。24馬~34歩を防いで、後手は飛を浮きました。37桂14角16歩23角

ちょっと変わった手順ですが、先手は桂を跳ねて25歩を取りに行きます。後手は角を打って何とかしようとしています。25桂34角同歩25桂同飛

馬は消えましたが21飛成は大きいです。22歩35飛42銀47銀

47銀のところは他の候補手 (77桂や66歩など) が多いです。56歩には66桂が利いて84飛56歩

この図の評価値は+400の先手有利。28角に21角31金33歩成21金42と・・・というような戦いです。後手は歩切れが痛いのですね。

先手が馬作りをためらうと

33角成同桂47銀32金

後手は向い飛車にしたいところですが、53に空間があるのですぐに22飛とはできません。24歩同歩同飛22銀

中村先生の解説では、36歩51飛37桂21飛53角

先手優勢だというのですが、評価値は+174しかありません。42角でも64角でも、26角成23銀で飛が死ぬから角を交換するしかないですね。

途中の

この図は28飛と引いておいて、評価値は+85、プラスですが先に述べた馬作りのほうがはるかに優ります。36歩には26歩があって

取れば44角、放置すれば15角です。この図の評価値は0付近の互角なのです。

 


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