超急戦を回避されたらという話の続きです。先手の工夫で、23歩に36歩
昨日は左銀を繰り出してみたのですが、今一つでした。36歩を突くのは、後手にひねり飛車のように指させないという手で、本筋のようです。後手は作戦負けなので、何もしないほうがましなのですが、ならばこの形を選ばないほうがよいでしょう。動くならば56歩で、先手は66歩を突いて受けます。
先手は金銀を前に出して抑え込めばよくなります。後手が動くのは35歩と55角ですが、55角のほうから見てみましょう。55角37銀57歩成同金56歩67金33桂
先手が間違えるとひどいことになりそうですが、46歩44歩56金45桂
45同歩は37角成同桂56飛ですね。55金として、37桂成に25飛 (所司先生の解説) でも良いのですが、54金28成桂65歩
先手不利とされているのですが、この図の評価値は+1386で先手優勢です。銀角交換の駒得、玉の堅さは同等としても、攻め駒は4対2です。
戻って
35歩以下の解説もあります。35同歩は先手不利だと書いてありますが、55角37銀57歩成同金37角成同桂36歩
この図の評価値は+427の先手有利です。45桂37歩成26飛44歩65歩
と金は作ったものの後手の損と見るところでしょうか。45桂を取り切る形になりません。
戻って
35歩に56歩のほうが本筋だという解説です。36歩57金72玉46金
時々出てくる右金の活用です。82玉78銀72銀67銀64歩
55歩52飛以下一局の将棋だというのですが、55歩には同飛が厄介のようです。ここは78玉65歩57銀
金銀を前に出して受けるのが良く、この図の評価値は+364の先手有利です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます