名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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SS4-13 ゴキゲン中飛車(15)

2025-01-30 | 基本定跡の研究

超急戦を回避されたらという話の続きです。先手の工夫で、23歩に36歩

昨日は左銀を繰り出してみたのですが、今一つでした。36歩を突くのは、後手にひねり飛車のように指させないという手で、本筋のようです。後手は作戦負けなので、何もしないほうがましなのですが、ならばこの形を選ばないほうがよいでしょう。動くならば56歩で、先手は66歩を突いて受けます。

先手は金銀を前に出して抑え込めばよくなります。後手が動くのは35歩と55角ですが、55角のほうから見てみましょう。55角37銀57歩成同金56歩67金33桂

先手が間違えるとひどいことになりそうですが、46歩44歩56金45桂

45同歩は37角成同桂56飛ですね。55金として、37桂成に25飛 (所司先生の解説) でも良いのですが、54金28成桂65歩

先手不利とされているのですが、この図の評価値は+1386で先手優勢です。銀角交換の駒得、玉の堅さは同等としても、攻め駒は4対2です。

戻って

35歩以下の解説もあります。35同歩は先手不利だと書いてありますが、55角37銀57歩成同金37角成同桂36歩

この図の評価値は+427の先手有利です。45桂37歩成26飛44歩65歩

と金は作ったものの後手の損と見るところでしょうか。45桂を取り切る形になりません。

戻って

35歩に56歩のほうが本筋だという解説です。36歩57金72玉46金

時々出てくる右金の活用です。82玉78銀72銀67銀64歩

55歩52飛以下一局の将棋だというのですが、55歩には同飛が厄介のようです。ここは78玉65歩57銀

金銀を前に出して受けるのが良く、この図の評価値は+364の先手有利です。

 


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