ももいろクローバーコンサートを観て改めて感じたのは、女性ファンが多い事。「可愛い」、「面白い」が重要な好き好きキーワードなんだろうなと思うけれど、可愛くて面白いなら他にもいる。そして、やはり女性ファンの多いハロプロは「可愛くて」はあっても「面白い」かは難しい。面白い子もいるけれど。
少し前に友人に「アイドリング!!!ってなんで女性ファンが増えないのだろう?」と聞いた事がある。返ってきた答えは「尊敬出来る存在じゃないからじゃない?」でした。
アイドリング!!!は「可愛くて」、「面白い」と思うけれど、それだけではダメなのか。私はふと思った。ハロプロに於いてもわかりやすい例があった。
今はそうでもなくなってきましたが、少し前まで℃-uteは女性ファンが多いが、Berryz工房はそうでもないという図式がありました。これはおそらく、℃-uteは面白さよりカッコ良さが前に来ており、Berryz工房はカッコ良さより面白さが前に来ているからだと解釈していました。つまり、憧れの対象としての魅力の部分は、面白いよりカッコいいに憧れる人が多いであろう、それを前に出した℃-uteが女性ファン人気を得たのだ。そう思っていました。今もその思いは変わりません。
ももクロちゃんを見ていて思うのは、実は面白いにカッコいい部分がさりげなく見え隠れしているのが大きいのではないかという事。そこに惹かれる。ただ可愛く、面白い事をやっているだけでなく、そこに体力を生かしたパフォーマンスが加わる。面白いとカッコいいのバランスが絶妙なのです。
そんな事を去年から思ってきたけれど、モーニング娘。に9期メンバーが加入した現在、ももクロちゃんみたく、「可愛く」、「面白く」、「カッコいい」の三拍子を表現出来るグループがハロプロにも現れたとワクワクしています。
ももクロちゃんの「カッコいい」は「凛々しい」と同じ意味を併せ持つと思っていますが、モーニング娘。の9期メンバーだけでも、可愛くて面白くて凛々しいを四人で表現出来ているように思います。
そうなると作り手のセンスは責任重大ですよ。さやしーの凛々しさを活かせる演出、ずっきの面白さを活かせる演出、プロデューサーさん、重荷なら若いクリエーターに任せてみてはいかがですか?彼女達の良さを活かすには、親年代の人の演出が正解を導き出せるとは到底思えないのです。