やってきました中野サンプラザ。私が観る回は5/8夜公演。グッズを買うために少し早く会場に到着して、2006秋ツアー以来の娘。ソロTを買って、「さゆ以外のメンバーも欲しいなあ」と思いながら、DVDマガジンも買い会場を一旦出ました。
会場周辺をブラブラしながら私はふと頭に浮かんだテーマの答えを探していた。
「高橋愛が卒業したあと、どうやって存在を補完するのか」
愛ちゃんは娘。で一番歌もダンスも上手い。そんな人が卒業してしまう。どうするんだモーニング娘。!私は少し不安を感じながら思考を続けます。
みんなで力を合わせて穴を埋めていくというのが建前でしょうが、そんな事が簡単に出来るとはメンバーは誰も思っていない事でしょう。そうなると、残されたメンバーが頑張るだけではなく、メンバー構成に+αを求めていくしかない。まずは、歌の上手い子を加入させるのがベター。ダンスは練習である程度のレベルには持っていけるけれど、歌の上手さというものは努力だけでは越えられない壁があります。
そんな事をぼんやり考えていたら、昼公演を観ている人がネットに情報を流してきました。
モーニング娘。10期オーディション開催。
やはり来た!しかし、肝心な事はプロデューサーがどんな子を探しているのか?大雑把に二つのパターンが浮かびました。
Aパターン
もうパフォーマンスが落ちるのは仕方がない。ならば開き直って路線変更。かわいい子をたくさん採るで~。人数を一気に倍にして16人くらいにしてもええな。人数を増やせば個別握手会もたくさん出来て売上アップが見込める。
Bパターン
やはり現在のモーニング娘。を応援してくれている人の大半は、娘。達のパフォーマンスに惹かれて応援している筈。その方向性を変えてはいけない。何人採るかとかは決めずに、歌の上手い子を探そう。歌にこだわったアイドルになりたい子ならば、AKBよりモーニング娘。に入りたいと思っている子が少なくない筈。
私はどちらを支持するか?勿論Bパターンです。経営的な目で見ればAパターンも悪くない、というか今のアイドルの本流とも言うべき方向性。でも、他所は他所。モーニング娘。は他所を真似する必要もない。長い目で見れば、他所と違うという事はアドバンテージにも成りうる。
そう思っていながらも、内心は心配で仕方がない。オーディションが始まって、途中経過で残っている子達を見るまでは安心出来ないし、ファンの期待とは違う方向に振りたがる(?)のも、この事務所の得意ワザ。
時は経過し、夜公演を楽しんでいた私はステージを観ながら、「やはり高橋愛ちゃんの存在を埋めていくのは簡単な事ではない」と痛感していました。確かに愛ちゃんはアイドルとしてはトークがダメ過ぎるけれど、パフォーマンス力は素晴らしい。喋りが得意なアイドルならば見つけるのは難しくはなさそうだけれど、愛ちゃんのパフォーマンスの後釜を見つけるのは大変だ。だからこそ、それがプロの存在感というものなのだろう。
複雑な想いに駆られながら迎えたエンディング。各メンバー毎の挨拶で道重さゆみちゃんは言った。筋金入りのアイドルヲタな彼女はさすがよく見えている。
「10期は歌の上手い子が入ってほしい」
私は確信しています。さゆの言葉はさゆ個人の気持ちだけではなく、メンバーみんなの気持ちであり、それは事務所としての気持ちであると。
さて、どんな子が入って来るのか? 9期が入ったばかりではないかという意見もあるとは思いますが、9期はあくまで9期。モーニング娘。に新しい風を吹かすためにやってきた。そして、彼女達は驚くほどの速度で成長しています。だからこそ、次の一歩が踏み出せるのだとも思います。