・今回のモーニング娘。春ツアーの見所として一番「ここは見とけ」という部分は何ですか?
答え そりゃもう「9期メンバー」ですよ。今年になって加入したばかりな彼女達が見せるパフォーマンスはどんなものか?そして、そんな新人達がグループの構成人数の半数近くを占めるという状況で、先輩メンバーはどんなサポートをしつつ自分を輝かせられるか。人に気を配りながら自分もステキに魅せるというのは、なかなか難易度高いですよ。
モーニング娘。のコンサートにいくつかある定番の一つ「新人が入ったら好きな先輩を歌う」。今ツアーでも実現しています。オリジナルは五期の四人が歌っていたので歌詞は五期メンバーに合わせてあります。「今日の私○○ですか?」という歌詞の○○の部分の事です。
9年前、春ツアーでこの曲を五期メンバーが歌いました。当時はヲタもライトファンも「正直、五期メンバーって居なくてもいいよな」という気持ちを胸に秘めていた時代、そんな人々を前に四人は精一杯自分達の心を解放させて歌っているのが伝わった。普段は強烈な個性を持つ先輩達に萎縮して自分を押し殺しているように見える四人が、楽しそうに歌い踊る。私のこのツアー初参戦は大阪城ホールで、しかもスタンドの上の方の席でしたが、初めて五期メンバーが大きく見えました。密かに五期メンバーを応援していた私は、心で泣きました。
5期「好きな先輩」2002~2006~2009
そして時は流れて今、9期メンバーが歌う「好きな先輩」をとても楽しみにやってきました。五期メンバーと同じ人数、あの頃とは置かれている立場は違うけれど、9期は9期の緊張がある筈。
ハロプロエッグでステージ経験を積んできているフクちゃんは、エッグ時代と同じように笑顔いっぱいで踊る。歌う事、踊る事が大好きなのが伝わってくる。とても幸せそうな笑顔。常に力いっぱい。表情の清々しさで観る者の気持ちを優しくするメンバー。
えりぽんはテレビで見るよりも自然な笑顔。この子は力みがとれると凛々しい顔に生まれ変わる。こんな良い笑顔を持っているのか!好感度メーターはみるみるうちに上昇。ガキさんが進行を務めていたクイズコーナーでも弾ける笑顔で積極的に手を上げては珍回答をし、ガキさんに名前ではなく「KY」呼びで指されるえりぽん。
さやしーは素晴らしい。顔は見るからに子供。さやしー大好きと言った瞬間にその人はロリ認定されてしまいそうなくらい子供。でも、踊り出すとアンバランス。とにかくダンスがカッコイイ。先輩方がカッコ良く踊るようなナンバーでは負けず劣らずカッコ良く踊るさやしー。手足の止め方が素人ではない。だから動きにメリハリがある。そんなさやしーの年相応な顔は「好きな先輩」みたいな曲でこそ発揮される。リーダーもそうだった。9年前は。
ずっきはとにかく明るい。クイズでも活躍。最後の挨拶でも言葉を忘れて手足を大きく動かして変な踊りをして笑わせて。そんな彼女が単なる色モノではないという事がわかるのが「好きな先輩」。ソロパートで響き渡る低く芯の太い歌声。彼女はとても良い宝物を既に手にしている。あとは彼女がそこに気づいて伸ばせるかどうかだけ。楽しみ。
コンサートが終わり、帰宅して内容を振り返った時に私は無性に「好きな先輩」をまた観たくなりました。私の頭の中で9期メンバーが歌い踊る姿がプレイバックされるけれど、それはあくまでも記憶の再生。今は早く映像化された「好きな先輩」が見たい。極端に言えば、そのために買ってもいいくらいに。
この日は撮影用のカメラが入りました。私が観た公演がおそらくDVD&BDになるのだと思われますが、観に行きたくても行けなかった方々に、「9期メンバーのパフォーマンス、是非お楽しみを」と言えるだけのものであった。そう断言いたします。そういう事が言えるからこそ、次の新メンバーを早くも募集出来るのだと、新たな風を感じてきた私は実感しているのです。