モーニング娘。の今回のコンサートを観て感じたのは、先輩メンバーがそれなりに自分の立ち位置を考えている事。
例えば、高橋愛ちゃんは良い意味で抑え気味でした。自分の持っているものをフルに発揮するとなると、9人中4人が新人な今ツアーでは空回りして独りよがりなものになってしまう。だからなのか、非常に動きがコンパクトにまとまっているように見えました。
それでも、存在感は大したもので、金髪が目立つ事もあり、見ていて視線が向きやすかったのは確かです。
では、ガキさんはどうかと言うと、ガキさんは目立ち過ぎず、でもぶれない落ち着いたステージングに見えました。既にリーダー的な雰囲気が漂っていて、一歩下がった場所から全体を見渡している感じに思えました。ガキさんはセンターを張っている訳ではないから、自然とそういう役割をこなす力を身に付けているというのもあるのでしょう。9期メンバーとのクイズコーナーでも、挙手するメンバーを指す時の呼び名を盛り上がりにあわせてその都度変えてみたり、ノリを作っていました。
五期メンバーが全体を意識した振る舞いでグループの和を大事にしていたのに対して、六期の二人は自らの良さを高める事にテーマを置いていたように見えました。
れいなが妙に明るく見える。なんというか、ピリピリした感じが薄れている。これは最近のテレビ出演でも感じていた事ですが、ステージでもそうでした。笑顔が増えたから?目に見えてそう増えた感じはありません。でも、なんというか「楽しそう」です。
さゆと二人でトークするコーナーでも、とても楽しそう。修学旅行で先生に怒られて部屋の前で正座をさせられたという話が盛り上がり、さゆが「先生が正座はもう疲れただろうから体育座りにしろと言ってきた。でも、さゆみはスカートだったので」という話をした時のれいなが嬉しそうな笑顔で「それじゃパンチラだ」と身振りを交えて話している姿なんて、「明るくなったな」と感心したものです。
六期はグループを盛り上げるために自らを今まで以上に明るく解放して新人と融合を試みているのだとしたら、9期と一番年齢が近いみっつぃはどうだったのか?最年少ではなくなった彼女は、どこかおとなしく見えました。それはお姉さんとしての振る舞いを意識していたのかなと、その日は思ったのですが、事態はもっとシビアな状況だったのだとは、その時は気づきませんでした。
セットリスト
01.まじですかスカ!
02.Fantasyが始まる
- OPENING MOVIE
03.THE マンパワー!!!
- MC
04.女心となんとやら(高橋・新垣・道重・田中・光井)
05.1から10まで愛してほしい (9期はダンスのみ)
06.I'm lucky girl
- クイズ先輩に聞きました~! (新垣・光井・譜久村・生田・鞘師・鈴木)
07.好きな先輩 (譜久村・生田・鞘師・鈴木)
08.リゾナント ブルー(高橋・新垣・道重・田中・光井)
09.女と男のララバイゲーム
- MC(道重・田中)
10.すんごいマイバースディ(光井・譜久村・鈴木)
11.【メドレー】涙が止まらない放課後~通学列車(道重)~レインボーピンク(道重・生田)
12.Moonlight night ~月夜の晩だよ~(高橋・新垣・鞘師 間奏でそれぞれソロダンス→3人で長めダンス)
13.愛の炎 (田中)
-MC (高橋+9期の誰か一人)
14.もっと愛してほしいの
15.【メドレー】Aパターン 女が目立って なぜイケナイ~なんちゃって恋愛~気まぐれプリンセス
.【メドレー】Bパターン 泣いちゃうかも~しょうがない 夢追い人~女に 幸あれ
16.【メドレー】LOVEマシーン~いきまっしょい!~恋愛レボリューション21
- MC
17.涙ッチ
ENCORE
18.Only you (4/30福岡までは でっかい宇宙に愛がある)
19.ブラボー!
(5/8夜公演は15曲目はAパターン)