アイドルグループって大雑把に言って三つのカテゴリーがあって、いわゆる幅広い年齢のメンバー構成でクロスオーバーなジャンルで活動しているグループがまず一つ。
二つめはミドルティーンのメンバーを中心にした、アイドル性を前面に押し出したグループ。
三つめはローティーンメンバーによるグループ。
今のハロって、ちゃんと三つのカテゴリーを揃えていて、一つめのがモーニング娘。で、最近はBerryz工房もそこに落ち着きそうな感じ。二つめは℃-uteとスマイレージ。やはり、この二つはファン層も若い。そして三つめは、ハロプロエッグの子達。
エッグが担当している事でもわかるように、ハロプロはローティーン部門が弱い。事務所もこのカテゴリーは養成の時期と考えているのでしょう。実際、この年代のアイドルがメジャーになれるかというと、ちょっと難しいと思うのですが。
ところが、他の大手事務所では養成期間である事は承知の上で、養成しながらローティーンアイドルを売っていこうという流れも見られます。スターダストの「私立恵比寿中学」。アミューズの「さくら学院」。名前が決まったばかりの新人であるヴィジョンファクトリーの「Fairies」。そして、エイベックスの「東京女子流」。
エイベックスの見解では東京女子流はアイドルではなく、エイベックス初のアイドルグループは「SUPER☆GIRLS」なんだそうですが、そういう方針が功を奏しているのか、東京女子流は過剰なほどの握手商法には付き合わされず(それでも予約商法には手を染めていますが)、あくまでパフォーマンスグループとしての成長に力を注いでもらっている印象。その甲斐あって、歌やダンスがぐんぐん上手くなってきている。
東京女子流 / ヒマワリと星屑
東京女子流、ひそかに注目しています。アイドル面というより音楽的に好き。特に好きな曲は「ヒマワリと星屑」。バックの音楽がカッコいい。そのサウンドにまだあどけなさの残るボーカルがミックスされるアンバランスさ。
この「ヒマワリと星屑」というタイトルには色んな意味を感じとってしまいます。「ヒマワリ」という明るさと情熱はアイドルを象徴する言葉として、そこに並べられる「星屑」という言葉。
思えば毎年たくさんのアイドルがデビューして、そして消えていく。少しでも売れると、例えマイナーに落ちようが残るために必死なアイドルもいる。そんな星屑たちがまたたく空を思い浮かべて、太陽に向かって咲く花「ヒマワリ」を思い浮かべる。
若くして早々と散っていく事を選ぶより、まずは下積みを。今のハロプロエッグのスタンスはきっと間違いではないのだろう。そう思いながらも、敢えてローティーンでデビューして、地道にという方針ながらも活動をしている東京女子流の生き方も、私は否定出来ない気持ちになりつつあります。