べリキューアイランドが開園した。週末限定な移動式テーマパーク。12人の女の子がお客さんを夢のアイランドへと案内していくテーマパーク。
しかし、12人は一枚岩であるように見えてバラバラだ。一つのチームは自由奔放で揃って動く事を嫌う。身長も髪型も髪色もバラバラで、客はその風貌を見てやや不安になるのだが、やる時はやる7人は、ここぞという場面では頼もしくお客さんを楽しませる筈だ。
それに対してもう一つの5人のチームは反対にチームワークが良く、動きも揃っていて安心して見ていられる。しかも、その動きはとてもプロっぽい。真面目に仕事を追求している感じは、まさに目標に向かって一直線。お客さんを感心させる筈だ。
一見バラバラな12人。実際にもバラバラな12人。でも、あちこちを向いている12人だからこそ、気持ちが一つになると物凄いパワーになる。
これからのアイドルは「おちゃらけとシリアス」を絶妙な厚さで表裏一体に持っているものが生き残れると思っている。粉まみれになったと思ったら、聴く者をキュンとさせる歌を切々と歌ったり、そんな二面性の魅力を一人一人が強く持っている所でなければ戦国時代は生き抜けない。そう、いつでも他流試合に打って出ていけるように。
ベリキューアイランドはテーマパークではなく、巌流島みたいな戦いの島かもしれないと、ようやく気づき始める。生き残るのは誰だ?