フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

2011 モーニング娘。とスマイレージの変動

2011-12-30 22:27:02 | ハロプロ2011

 2011年のハロプロは色んな事がありました。それはいつもの事とはいうものの、メンバーチェンジという事柄について、いつもの年以上に考えさせられた一年でした。
 メンバーが変われば楽曲の方向性も変わる。アイドルソングというのは作り手側の思惑以上にメンバーの個性によって色が付けられていきます。モーニング娘。が去年までの色とは変わったのは必然であり、それこそ横浜アリーナ以前と以後という風に色がハッキリと変わりました。

モーニング娘。 『まじですかスカ!』 (MV)


 この曲はまあハッキリ言って、9期の名刺を作るための歌。ベテラン勢はそこに巧く合わせてあげた形。主力が描く横浜アリーナ以後の色が表現されてきたのは、そのあとのシングルだと思います。そして、それらのシングルがヲタに好評を持って迎えられた。

モーニング娘。 『この地球の平和を本気で願ってるんだよ!』 (Another Ver.)


 この曲以降は日本武道館以前と以後という新しい分岐点が作られたと思います。しかもカップリングには「去っていく者の集大成」と「これから背負う者の現在形」という二つのパターンを用意するという周到ぶり。しかも、アルバムはそのどちらも含んだ、つまり日本武道館以前と以後を一枚にまとめ、秋ツアーも、来春のツアーも、どちらにも対応出来るハイブリッド型。「12スマート」というより「12ハイブリッド」とした方が時流にも乗っていて中身も表現出来たタイトルだったのにと、ちょっとだけ思います。

スマイレージ 『タチアガール』 (MV)


 メンバーチェンジの思想を新しく取り入れる事を公にしたグループが生まれた今年。スマイレージは変化をしながら基本はあまり弄らず、その基本に新メンバーがどこまで乗っかっていけるかを示してきたように思います。
 箱ヲタ的にはオリジナルメンバーによるラストシングル「有頂天LOVE」が好評、というより思い入れ絶大なようですが、私的には「タチアガール」が見せた「足しているようで足していない感」の絶妙さが大好きなのです。人数も増え、顔触れも変わりながら、スマイレージの放つ色はほとんど変わっていない。これは新しい形のメンバー入れ替え制度ではないかと感心しています。モーニング娘。みたいな「○○以前と以後」という色の変化が強く出ていない。
 これは今後のハロプロがどちらを選ぶかにも通じていて非常に興味深いです。変わらない良さと変わっていく良さ。どちらが良いのではなく、どちらも楽しめるハロプロが生まれた年であったのかもしれません。

コメント
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