TIF2013レポートは今回で終わりです。
Dorothy Little Happy
会場 SMILE GARDEN(フジテレビ湾岸スタジオ前芝生広場)
時間 20:05~20:20
熱気に包まれた芝生広場は、ここから一日目に降雨で出来なかったステージが始まる。まずは、小桃音まい(ことねまい)。振替ステージなので持ち時間は10分しかないが、わずかな時間でも大事なステージ。元気に登場。
前方には熱狂的なヲタが集まり熱い声援が空にこだましていく。グループアイドル全盛の今、ソロでここまで人々を熱狂させるのはやはり才能なのだろう。もしかしたら今日初めて彼女を観るという人もいたかもしれないのに、会場のノリはひとつになっていた。祭というものは知る人も知らない人も一緒になって、大きな渦を作る空間なのだと改めて思う。
BANG BANG 鼓笛サンバ 小桃音まい
http://www.youtube.com/watch?v=taLb1MS6yK0
Zepp Tokyoのフィナーレを観てきた人達もだいぶ合流してきたのか、芝生広場はかなりの人で賑わってきた。何千人いるのだろうか?この状態でステージに上がれるアイドルは幸せ者である。事実上のTIF2013アイドルステージのファイナル。前日の降雨によってスマイルガーデンのステージに立てなかった分の振替、持ち時間15分のドロシーリトルハッピーのステージが始まった。ベガルタ仙台のサポーターがスタジアムで叫ぶコールをそのまま取り入れている「仙台!レッツゴー!」を叫んでメンバーを迎えるドロシーヲタ。
諦めないで Dorothy Little Happy
(今回貼っている動画は全て記事中のステージの動画です)
このあとグランドフィナーレアンコールというステージが元々用意されているため、前日予定されていたステージよりも時間は短縮されてしまったが、三曲分のステージをメンバーは飛ばしていく。それでも、過剰な煽りもなく、ひたすら曲の持つパワーと己のパフォーマンスを信じて歌うメンバーの真摯な姿は、まさにドロシーらしさに溢れていた。
二曲目に待ってきたのは、年の初めにBiSとのコラボレーションの際にカバーして持ち歌に加えた「nerve」。後から知った事だけど、Zepp Tokyoでのフィナーレでもアイドルたちがこの曲で締めたというほど、今会場を熱くさせるアイドルソングのひとつである。
nerve Dorothy Little Happy
ドロシーのバージョンはオリジナルであるBiSのバージョンとはアレンジも振付も少し異なり、ドロシーらしく多少はマイルドな味付けになっているのだけれど、この曲を歌うであろうことを期待していた観衆は、心にスイッチが入った状態で叫び踊りまくる。夏の野外フェスに相応しい、様々なファンの織りなす混沌としつつも高揚感に満ち溢れた空気に包まれていく芝生広場。
ラストナンバーは勿論これだ。前夜遅くにドロシーのステージが振替になり数々のアイドルステージのトリになる事が判明してから、たくさんのアイドルヲタ達が望んだ、トリに相応しいナンバー「デモサヨナラ」。
日頃ならば数百人によって叫ばれる「オレモー!」が、「オレモー!史上最大の人数」によって夜空に向けて放たれる。どこのグループ推しとか、着ているヲタTとか関係なく、そこにいるほぼ全ての人々が叫ぶ「オレモー!」はこの瞬間、TIFのアンセムとなった。
旅立ちを歌うこの曲の歌詞は、またここでの来年の再会を願う人々の心情とも重なり、これ以上ない祭のフィナーレになっていった。
デモサヨナラ Dorothy Little Happy
(あえて、ニコ生のコメントを残してある動画を選びました)
推しの垣根を超えて、良い曲をいろんなヲタが知っていて共有出来る素晴らしさ。これは、アイドルブームが生んだ良き流れではないだろうか。観客が一体となって作り上げた夏の夜空の下の祭の熱気は、ドロシーのメンバーとともにひとつになって素晴らしいフィナーレとなった。名残り惜しく客席からはアンコールが巻き起こった。タイムテーブルの都合でそれは有り得ないとわかっていても、心からそれを叫ばずにはいられない。
この後はタイムテーブル通りに「アイドルサマージャンボリーアンコール」というステージが四組のアイドルグループによって行われたが、そこで歌われたのはアイドルではない人のカバー。まさに余興という流れの中、TIF2013は幕を閉じていった。それでも、興奮は冷めやらず、夜空はそんな我々を微笑ましく見つめているように思えた。
出演者の皆さん、スタッフの皆さん、物販などの手伝いに駆けつけたアイドルの皆さん、お疲れ様でした。世界最大のアイドルの祭典、今年もありがとう。