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ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

TIF2012 アイドルとロック

2012-08-09 22:35:31 | アイドル etc

 世間的にはアイドル音楽ってどういうイメージ? 可愛らしい歌詞を可愛い歌い方で歌っている。あるいは変な歌詞を面白おかしく歌っている。メロディラインはシンプルで耳馴染み重視。そんなイメージかもしれない。
 今回のTIFは参加グループが100を超えただけあって、それこそ多彩なジャンルに分かれたアイドル音楽の醍醐味がパッケージングされていた。そのつまり多彩さこそがアイドル音楽であり、その多彩さの中には「ロック」もある。

 今回の参加グループではロック色が強いグループは、まずはアリス十番。メンバーがダイブするというイメージが先行しているけれど、実はヲタのノリも面白いという。音楽的な印象よりもそういう行動が話題になってしまうのはアイドル側からすれば不本意だろうけれど、入口としてはアリなんだろうなと思えてしまう。そんな私もその辺を期待して観てしまった。観ている間は特に何事もなく、普通に盛り上がっていた現場であったけれど。

ライブパフォーマンスがさらに進化したアイドルユニット「アリス十番」


 普通と言えば、ひめキュンフルーツ缶の場合は見た目普通の可愛いアイドルがロックカバーを歌ったりする、そのギャップが良い訳だ。おそらく演者もわかっていて、あくまでアイドルな部分はちゃんと前に置きながらタテノリを刻んでいる。勿論、ただロックっぽい曲調を歌っているアイドルグループは他にもいるけれど、ひめキュンの場合は作り手がそっち側の人だからか、一見アイドル全開な曲でもちゃんと音的にそういう隠し味が入っているのが良いという事。アイドルとしてロックを演るなら、このくらいのバランス感が一番良いのかも。

ひめキュンフルーツ缶「例えばのモンスター」IDOL SUMMIT Vol.2


 今回とても観たかったけれど時間が合わず観られなかったのがBiS新生アイドル研究会。
 BiSのステージングは変わった事をするというイメージがあるのですが、今回も色々あったようで。

 そういう変わった事をするグループという事より、曲がなかなか良い。アイドルの明るく可愛い部分にライトを与える訳ではなく、アイドルだからの暗部、いや女性としてのシャドーな部分を斜に構えて歌い上げている。そんなイメージがある。
 だからこそ、可愛いアイドルが次々と出てくるTIFのステージでBiSはどう映るか興味があったのだけれど観られず残念。

BiS - primal.


 今回のTIFで一番最後に観たステージは、お隣のZeppダイバーシティでグランドフィナーレが行われている時に裏で行われたステージ。ガンダムが立つ横に組まれた野外ステージは「GREEN OASIS」と名付けられた。そこにバンドを従え、名古屋のアイドルしず風&絆がライブをした。
 私みたくグランドフィナーレはスルーをしたのか、それとも会場に入れずやってきたのか結構な数のヲタがいる。色んなアイドルのTシャツを着たヲタ達がステージから放たれたサウンドに乗ってジャンプしたりしている。
 やがて時計は21時になりガンダムライトアップショーが始まった。ライブは中断。メンバーが「座ってガンダムショーを観ましょう」と提案して10分間中断となる。
 しかし、結果的にはこの中断がよりヒートアップを誘い、ラストナンバーの「跳べガンダム」つまりガンダムの主題歌で会場は熱狂の渦が完成した。サビの「ガンダム!ガンダム!」のフレーズに観客が皆振り返ってガンダムに向かって腕を差し上げる。笑う通行人もいる。きっとガンダムショーのアトラクションの一つだと思っている通行人もいるかもしれない。
 ダイバーシティという完成間もない新名所の横で、あっちの世界とこっちの世界の融合をテーマにはせず、普段着でアイドルロックを演じるアイドルと、それを温かく見守りながらもかなり熱く盛り上がるヲタ。そんな光景を別な世界の出来事のようにシニカルな視線を送るあっち側の人々。ロックって、アイドルって、本来はこういう抑圧からの解放がテーマな音楽であったと、自然と体が気づいていた。

しず風&絆~KIZUNA~@タ?イハ?ーシティ東京2012-04-29


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