ハロコンの話に戻ります。
今回のコンサートでBerryz工房の新曲「あぁ、夜が明ける」が披露されています。衣装には色々言いたくなる曲ですが、中身はなかなかヨイ。ちょっと古くささのあるダンスビートで、現場におけるノリも悪くない。しかも、
夏焼雅さんが活躍している
ではありませんか。
私の個人的な考えで、しかも独断と偏見が入り交じった意見ですが、「Berryz工房のシングルは夏焼雅を前面に押し出さなくなったら売上が芳しくなくなった」というものがあります。いやマジです。
アイドルとしての雅ちゃんはもはや別な世界に行っちゃっている感じがしますが、グループバランスとしては、やはり彼女が真ん中で活躍していた方がBerryz工房は輝いて見えると思っています。桃子はあくまで飛び道具だし、モーニング娘。に於ける道重さゆみみたいなもので、エースがいてこそのピンクレンジャー(戦隊ものか笑)というところだし、梨沙子もあくまで真ん中よりややずれた所が似合う。本人もそんなにガツガツしていないから尚更です。
そんな訳で、ちょっぴり雅パートが多かっただけで、なんか「Berryz工房らしさ」の復活みたいなものを感じてしまった私は単純かも?かも。
そういえば、「ギャグ100」も歌ったけれど、あの曲の二番をカットしてショートサイズにするなんて、麺が入っていないラーメンみたいなものです。
ところで、私が観た回で熊井ちゃんがソロで「恋ING」を歌ったのですが、思っていたよりは歌えていました。自身のラジオのハロプロコーナー第一回目に「恋ING」をかけ、熊井ちゃんは推しメンだというAKBの指原さんに是非見せたいステージでした。
女性アイドルにとって一番怖いのは恋愛ネタの発覚ではなく、年齢を重ねる事。基本的にアイドルヲタは好きなアイドルと一緒に年を取っていく事よりも、常に自分の好きな年齢層のアイドルを追いかけ、推し変をしていく事を望む傾向があります。
理想としては、ある程度の人数の熱狂的ヲタをキープしつつ、一緒に年を取っていく事。それを実現するためには、いつまでもアイドルらしさを失わないという決心が必要だから、大抵のアイドルはその道から脱落していきます。
モーニング娘。の初代エースである安倍なつみさんが本日三十歳になりました。なっちが三十歳だなんて、時の流れの速さを痛感いたしますが、当のなっちはそういった時間の概念など超えて、まだまだアイドル的な輝きを放ち続けています。
そして、これが一番重要な事なのですが、なっちはファンが望む安倍なつみ像にずっと忠実であり続けている。これが凄いと思うのです。つまり、アイドルとはファンの期待に応え続ける事が出来れば、年齢はあまり関係なく続ける事は可能なのだという事。
今のハロプロメンバーにも、それを目指せそうな人が何人もいます。モーニング娘。やBerryz工房のピンクの人、℃-uteの赤の人、ソロの赤の人etc…。
アイドルとファンの良き関係の構築。アイドルにとって永遠のテーマでありますが、なっちはそれについて一つの答を示している貴重な存在だと思っています。
そんな素敵なアイドル。安倍なつみさん誕生日おめでとうございます。
安倍なつみDVD 『夏海』 ダイジェスト
(2010に発売されたものです)
今回のハロプロコンサートは2パターンのセットリストが用意されていました。(記事の最後にネットからコピペしたものを貼ってあります)
ファンコラというリクエスト企画については正直「またか」というマンネリを感じるのが本音だし、セットリストを2パターンにした割には明確なコンセプトの差違はないしで、事前情報で飛び付きたくなる内容ではないのですが、実際はステージ上のメンバーが良かった。「盛り上がればそれでいいのか?」という疑問もついて回るけれど、見終わった時に楽しかったのは事実。
演者の力量が演出者の想定範囲を超えてしまったというところでしょうか。例えば。
「有頂天LOVE」
まるで90年代和製ディスコサウンド(初期安室奈美恵的な)曲で、いかにもハロプロ的な楽曲とも言えますが、ステージを観たら印象が変わりました。勿論、いい方に。
スマイレージの弱点は、それなりにキャリア積んできている事から来る「こなれた感じ」が強い事。これはメンバーのフレッシュさをスポイルしてしまうため、良くも悪くも新人らしからぬ雰囲気に繋がっているのでした。しかし、もうメジャーデビュー二年目だしと開き直って来たのか、好きなようにやるぜと開き直ってきたのか、その両方かもですが、この曲を歌い踊るスマイレージの堂々っぷりが愉快。パフォーマンス力って何ですか?とばかりに、上手く見せる事よりもメンバーが楽しむ事を優先しているようなステージングでした。
ひたすらメンバーが楽しそう。アイドルらしさ溢れている。これって最近のハロプロでは貴重な事。
ただ、一つだけ気になったのがBメロでの振り付け。下から腕を振り上げるそれは、まさにその部分でヲタがやっている「オーっ」という掛け声と動きをもじっている。あのノリが嫌だという人も少なくなく、実は自分もあまり好きではない応援スタイルなので、振り付けで煽るように取り入れられているのはちょっと複雑な気分。
「21世紀的恋愛事情」
真野ちゃんです。C/W曲です。マノフレ以外は知らないヲタも多いと思われる曲です。
しかし、そんな知名度的なハンデは超えて会場が盛り上がる。やはりノリがいい曲は持ち歌にいくつか必要。それがアイドルというものなのでしょうね。
今、スタッフサイドは真野ちゃんを「二十歳になった事だし、もうちょい大人な、つまりセクシー路線で行ってみるか」などと思っているのかと思えるくらいな振り方を見せているのが現状です。しかし、やはりアイドルはアイドル。基本はカワイイであるのが良い。そこにプラスされる要素としてカッコイイやセクシーとかがあるのは確かですが、真野ちゃんを応援している人達が求めているのは、そういうのじゃないよなあと思う訳です。
この曲を歌う真野ちゃんは楽しそうでした。ステージの端から端まで走りながら煽る真野ちゃんの姿は、そう紛れもないアイドルの姿でした。
~次回へ続く~
セットリスト
~ニッポンの未来は YEAH YEAH ライブ~
(私が観た8/6昼公演はこちらのバージョンでした)
01. LOVEマシーン/全員
MC1 → オープニングV
02. この地球の平和を本気で願ってるんだよ!/モーニング娘。
03. ああ、夜が明ける/Berryz工房
04. 世界一HAPPYな女の子/℃-ute
05. My Days for You/真野恵里菜
06. 有頂天LOVE/スマイレージ
MC2
※ファンコラ1
MC3 ハロー!プロジェクトなんでもベスト3
※ファンコラ2
MC4 ハロー!プロジェクトなんでもベスト3
※ファンコラ3
MC5 ハロプロ川柳
16. 夢見る 15歳/スマイレージ
17. 21世紀的恋愛事情/真野恵里菜
18. スキちゃん/スマイレージBerryz工房真野
19. 愛の弾丸/Berryz工房
20. いざ、進め! Steady go!/℃-ute
21. 負けるな わっしょい!/ベキマス
22. Only you/モーニング娘。
23. ラヴ&ピィ~ス! HEROがやって来たっ。/全員(エッグ以外)
MC 出演者紹介
24. ALL FOR ONE & ONE FOR ALL!/全員
~ニッポンの未来は WOW WOW ライブ~
01. LOVEマシーン/全員
MC1 → オープニングV
02. 有頂天LOVE/スマイレージ
03. My Days for You/真野恵里菜
04. 世界一HAPPYな女の子/℃-ute
05. ああ、夜が明ける/Berryz工房
06. この地球の平和を本気で願ってるんだよ!/モーニング娘。
MC2
※ファンコラ1
MC3 ハロー!プロジェクトなんでもベスト3
※ファンコラ2
MC4 ハロー!プロジェクトなんでもベスト3
※ファンコラ3
MCハロプロ川柳
16. OSOZAKI 娘/真野恵里菜
17. 同じ時給で働く友達の美人ママ/スマイレージ
18. 青春のセレナーデ/真野恵里菜 ℃-ute スマイレージ
19. 桃色スパークリング/℃-ute
20. 一丁目ロック!/Berryz工房
21. 負けるな わっしょい!(未発表曲)/ Berryz工房 ℃-ute 真野 スマイレージ
22. 気まぐれプリンセス/モーニング娘。
23. まじですかスカ!/全員(エッグ以外)
MC 出演者紹介
24. ここにいるぜぇ!/全員
昨日、中野サンプラザで行われたハロプロコンサートに行ってきました。私が観たのは昼公演でしたが、なかなかトークが面白かったので紹介したいと思います。歌やダンスに関する感想は次回に書きます。
ハロプロ何でもランキング
司会のまこと氏の進行にアシスタントにフクちゃんが付いて、メンバーに答えてもらったアンケートを基にトークをするコーナーでした。フクちゃんのアシスタントっぷりはなかなかしっかりしてましたよ。
「宝くじで一億円が当たりそうなメンバー」
第三位 和田彩花
第二位 譜久村聖
第一位 鈴木愛理
みんな裕福そうな家庭の子達。お金持ちにお金が集まる!みたいな世の中の流れ、そのままにという結果でしょうか。
ちなみに、一億円当たったら何に使いますか?という質問には、
あやちょ 事務所のビルにスマイレージ室を作りたい。朝が早い仕事の時はそこで泊まったり出来るようなスマイレージのための部屋です。
フクちゃん 中島さんの写真集を買って(客席から歓声)、鈴木さんの写真集を二冊買って(更に歓声)、道重さんの写真集を買って(ちゃんと各ハロメンの新しい写真集発売情報を把握しているフクちゃん)、あっ、嗣永さんの写真集を買おうと思ったらまだ買っていないので買います(スクリーンには拗ねた表情の桃子)。
あと、ハロショで嗣永さんのカップを買おうとしたら買えなかったんです。取っ手がとれていて(客席爆笑)、ハロショにある写真を全部買い占めたいですね。(さすがハロプロヲタ。そして桃子ヲタである)
あいり 私はちょっとリアルな話になっちゃうんですけど、この先に私が年を取った時に年金がもらえるかわからないので、半分は貯金して、残りは家族が北海道が大好きなんで家を建てたいです。
三人の個性がよく出ていて、上手い組み合わせになったものだなと感心しました。それにしても、フクちゃん面白い。これを真顔で言っているところもマル。
「野球のピッチャーの投げ方をしたら変になりそうなメンバー」
第三位 熊井友理奈
第二位 嗣永桃子
第一位 道重さゆみ
まこと氏がまずは見本を見せたあと、それぞれが実演に。さゆが「私、運動苦手なんですよ。本当に勘弁してください」と泣きつくも却下。さゆは桃子の隣は嫌だと軽く牽制をしました。これが序曲。桃子が甘えて、これがカウンターになる(苦笑)。
まず熊井ちゃんが実演。結構サマになり、まこと氏からお誉めの言葉をもらう熊井ちゃん。長身だから確かにピッチャーは似合いそうです。
続いて桃子。可愛くふりかぶって…、いきなり投げながら倒れる桃子。
「コーチ、もう投げれません」と辛そうな顔を浮かべる桃子。
「みんなが、ももちかわいい!と言ってくれたら投げれそうかな」と倒れたままブリっ子する桃子。すぐにマイクを客席に向けながら「せーの」 この一連の動きがあまりにスムーズな流れで、桃子の奇才っぷりが爆発しています。そして、そんな桃子に応える観客。
「ももち、かわいい!」
ご満悦な表情を浮かべながら立ち上がる桃子。その顔には「私はお姫様よ」と書いてあるように見えたのは秘密。
すっかり会場が桃子色に染まってしまった。やりにくそうなさゆ(苦笑)。どうするんだろうと見守っていました。
さゆ「やりたくな~い!」
そりゃ、今の桃子の計算され尽くした芸を見せられたら普通のアイドルは尻込みする事でしょう。
しかし、道重さんはサスガでした。大きく振りかぶったあと、急に横に立っていた桃子の方にボールを投げる動きをしたあと、
「ウザイんだよ、お前!」
と、桃子にボールを当てるような投げ方。会場大拍手。
すごい。やるな道重さゆみ。盛り上げるの上手い。そして、空気を読んでる桃子もそれ以上は何もせず大団円?
さゆ&桃子いいな!偶然にも、その夜オンエアされたラジオ「MBSヤングタウン」は桃子が出演。さゆとここでも仲良くバトルしていたようで(笑)。
今後もこの二人の絡みをたくさん見たいです。
アイドルグループって大雑把に言って三つのカテゴリーがあって、いわゆる幅広い年齢のメンバー構成でクロスオーバーなジャンルで活動しているグループがまず一つ。
二つめはミドルティーンのメンバーを中心にした、アイドル性を前面に押し出したグループ。
三つめはローティーンメンバーによるグループ。
今のハロって、ちゃんと三つのカテゴリーを揃えていて、一つめのがモーニング娘。で、最近はBerryz工房もそこに落ち着きそうな感じ。二つめは℃-uteとスマイレージ。やはり、この二つはファン層も若い。そして三つめは、ハロプロエッグの子達。
エッグが担当している事でもわかるように、ハロプロはローティーン部門が弱い。事務所もこのカテゴリーは養成の時期と考えているのでしょう。実際、この年代のアイドルがメジャーになれるかというと、ちょっと難しいと思うのですが。
ところが、他の大手事務所では養成期間である事は承知の上で、養成しながらローティーンアイドルを売っていこうという流れも見られます。スターダストの「私立恵比寿中学」。アミューズの「さくら学院」。名前が決まったばかりの新人であるヴィジョンファクトリーの「Fairies」。そして、エイベックスの「東京女子流」。
エイベックスの見解では東京女子流はアイドルではなく、エイベックス初のアイドルグループは「SUPER☆GIRLS」なんだそうですが、そういう方針が功を奏しているのか、東京女子流は過剰なほどの握手商法には付き合わされず(それでも予約商法には手を染めていますが)、あくまでパフォーマンスグループとしての成長に力を注いでもらっている印象。その甲斐あって、歌やダンスがぐんぐん上手くなってきている。
東京女子流 / ヒマワリと星屑
東京女子流、ひそかに注目しています。アイドル面というより音楽的に好き。特に好きな曲は「ヒマワリと星屑」。バックの音楽がカッコいい。そのサウンドにまだあどけなさの残るボーカルがミックスされるアンバランスさ。
この「ヒマワリと星屑」というタイトルには色んな意味を感じとってしまいます。「ヒマワリ」という明るさと情熱はアイドルを象徴する言葉として、そこに並べられる「星屑」という言葉。
思えば毎年たくさんのアイドルがデビューして、そして消えていく。少しでも売れると、例えマイナーに落ちようが残るために必死なアイドルもいる。そんな星屑たちがまたたく空を思い浮かべて、太陽に向かって咲く花「ヒマワリ」を思い浮かべる。
若くして早々と散っていく事を選ぶより、まずは下積みを。今のハロプロエッグのスタンスはきっと間違いではないのだろう。そう思いながらも、敢えてローティーンでデビューして、地道にという方針ながらも活動をしている東京女子流の生き方も、私は否定出来ない気持ちになりつつあります。
ZONEが歌詞の通り「十年後の8月」に再会を果たした今月。ふと、ハロプロにとっての十年前の8月って、どんな状況だったっけ?と思い返してみる。
ミニモニ。ブーム真っ只中
24時間テレビパーソナリティ
松浦亜弥ブレイクの兆し
、そんな時代でした。
当時は本当に国民的な人気でした。今みたくアイドル業界が握手商法に染まっていない時代だったから、売上枚数=購入者数でした。全国にモーニング娘。のCDを買っていた人が70万人いた時代。そりゃ、当時の娘。曲が世間的に有名なわけです。
個人的には十年前の8月はモーニング娘。の単独コンサートを初めて観た時です。宮城県でした。家族連れで賑わう会場は大きな広場。全然メンバーは見えないし、スクリーンも太陽光線で反射して見えない。内容も一時間半ちょっとで、ココナッツ娘。(ミニモニ。にミカがいた関係で娘。ツアーに参加していた)、カントリー娘。に石川梨華も有り、ミニモニ。、タンポポ、プッチモニもある。私は内心「ハロプロコンサートと大して変わらないじゃないか」と思っていましたが、当時はモーニング娘。を生で観る事が一大イベントでありました。
十年が過ぎました。正直言って、十年前にはハロプロがここまで続いているとはイメージ出来なかった。ブームはいつか終わりが来ます。ほどよい所で終了させるのではないかと思っていました。
それを思えば、今までよく続いたなと本当に思うし、コンサートも十年前のものより遥かに面白い。昔はトークもすべて台本だったんですよ。客席への煽りまでパターン化されていた。
正直、コンサートに関しては十年前には戻りたくないけれど、現在のメディア展開や握手漬けな今のイベント展開は十年前より良くない状況だなとは思います。テレビ展開、握手商法、どちらもあまりに大きな課題。果たして十年後はどうなっているのやら。アイドルを粗末に扱うようになっていない事を願います。
えっ、十年後もハロプロはあるのか?ですか、ここまで続いたのだから、どんな形であれ続いていそうな気がします。その未来像が予想出来ないのは十年前も今も同様ですが。
【PV】 ZONE / secret base~君がくれたもの~