明けましておめでとうございます。
成穂会は、1月9日の初釜に向けて、
6日に始動、初稽古を行いました。
お菓子は「菱はなびら」(たねや御製)です。
裏千家さんの初釜でよく使われるお祝い菓子で、
一般には「花びら餅」の名前でよく知られています。
ちょっとググってみると、「花びら餅」の由来は、
平安時代の宮中で元旦から3日間、長寿と延命を願って
固いお餅を食べる「歯固めの儀式」に用いられていた、
「菱葩餅(ひしはなびらもち)」だそうです。
新年の宮中参賀に出た公卿たちが、紅白の餅とごぼうを持ち帰って、
京都ならではの白みそを使ってお雑煮を作ったのだとか。
現在は一般化して、円形に薄くのばした白い求肥(ぎゅうひ)に、
ひし形の紅色をした求肥と白みそを使った白みそあん、
蜜煮にしたごぼうを乗せて二つ折りにした形になりました。
(参照:リケン「食のマメ知識」)
表千家では、初釜のお菓子に「花びら餅」を使うことにこだわらず、
成穂会では、故N井先生からの「偉大なるマンネリ」で
「福寿草」を使い続けています。
さて、9日に初釜。
再び感染拡大が心配される新型コロナウイルス感染症ですが、
十分に対策をとって敢行いたします。
今年もよろしくお願いいたします。
個人的なことですが、
昨年末に私、今秋に一人、還暦を迎える二人に
会からお祝いの品をいただきました。
唐物以上のお点前をする時に使用する袱紗だそうです。
素敵。あまりの美しさに感激しました。
ありがとうございました。
(S・K)