私たちは、毎日、誰かの話を聞いたり自分の話をしたり、しています。そのとき、どのような聞き方をすれば、よりスムーズによい関係をつくれるのか。知人、友人、妻、息子、あるいは初対面の人と話すときのヒントを彼女が教えてくれました。<o:p></o:p>
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週刊文春で連載している対談が900回を超え、この春で20年目に突入します。昨年秋から、テレビでも土曜日の朝に対談番組「サワコの朝」を始めたので、合わせると毎月8人の方にインタビューしている計算になります。<o:p></o:p>
始めたころは初対面の方から話を聞き出すのが苦手で苦手で、インタビューなんて大嫌いでした。それでもなんとかクビにならず、続けていたら、こうすればいいんじゃないかって自分なりのコツのようなものが、少しずつ見えてくるんですね。<o:p></o:p>
一番大事にしているのは、相手が気持ちよく話せる態勢をつくること。この人になら心を許して話してもいいかな、という気持ちになっていただくことが、インタビュアーの一番の仕事です。<o:p></o:p>
そのためには、とにかく一生懸命に相手の話を聞いて、その話の中から次の質問を探します。<o:p></o:p>
ちゃんと聞いていますよ、という気持ちを示すために何度も相づちを打ちますし、話の内容がよく分からないときには“具体的には?”と聞けば、たいていの人は優しく教えてくれます。<o:p></o:p>
昨日の「サワコの朝」は、前述したとおりの素晴らしいインタビューでした。ゲストが俳優の市村正親さん。阿川さんの質問に、市村さんが本音のトークを連発し、彼が魅力ある俳優であり、活躍していることがよくわかりました。<o:p></o:p>
彼女の質問は、次のとおりです。①2児のパパになった気持ち、②記憶の中できらめく曲(「セイリング」)、③最愛の母との記憶、④黄門様西村晃の付き人、⑤師匠への手紙、⑥自分の“正道”を歩む、⑦舞台へのこだわり、⑧気持ちで勝ち取った役、⑨市村流の役作り、⑩ほめられるのはイヤ?、⑪妻・篠原涼子のダメ出し、⑫ヒミツの欠点・・・、⑬今、心に響く曲(「ミスター」)、⑭2人の息子たちへ。
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