こんばんは(●´ω`●)
やっぱりガムより飴派だった、こだまです。
5000mで自己ベストとコモディイイダ記録を出しました。
遅くなりましたが、感想をスポーツ新聞で取材を受けた風に書きます(゜∀゜)10000mは、5000の結果を受けベストは出ると思っていたので感想を書くかは未定です。
ではスタート。
『長かった、本当に長かった』
11月18日の日体大記録会、5000mを走り終えた児玉雄介(コモディイイダ)は安堵の表情を浮かべて感想を語った。
14′19″90、実に7年ぶりの自己ベスト。前回のベストである14′27″97は大学1年生の19歳の時に出したタイムであった。
最後尾からのスタートになったレース展開。しかし、最終組に近いほど安定したペースで進んでいくと以前から思っていた児玉に焦りはなかった。読み通りに68″~69″で1周ごとを推移。徐々に位置を上げていく走りで体力をあまり使わずに1周1周を刻んでいった。時計をつけずに走っていたため、1kmごとの通過タイムなどは詳しくわからなかったが、ラスト1周を13′11ほどで通過した瞬間、ベスト更新を確信。鬼の形相で最後の1周を駆け抜けた。ゴール後はすぐに小林剛志監督のもとに駆け寄り、ガッチリ握手。
入社してから4年分の苦労が報われた気がした。
『大学の時もこれくらいのタイムを出せたと思うが、今この状況、環境の中でベストを更新できたのはとても嬉しい。』
コモディイイダは実業団登録をしているものの、他のチームとは違いフルタイム勤務だ。残業することだってある。勤務前に練習し、仕事を1日こなした後、夜の練習を行う。店舗に配属された選手の仕事は体力仕事が多くあり、その後に練習をするのは身体的、精神的にも厳しいものがある。児玉は閉店の22時を過ぎてから120分jogを行うこともあるそうだ。実際、仕事と練習の両立に苦しみ、無念の思いで部を去ることになった選手もいる。
そんな環境の中で出した自己ベストタイムは格別の思いがあった。
児玉は入社以来、何度も故障に泣かされた。復帰してはまた故障し、練習が継続できなかった。腐りかけた時期もあったが、そんなときはある時に小林監督から送られたメールを何度も読み返した。
『児玉はまだまだ伸びる選手。児玉がダメなら私も監督失格です。今できることをしっかりやりましょう。』
このままでは終われない、まだ何の結果も出してない。人生を変えてやるんだ。
その思いだけで毎日の練習をこなした。その熱意、行動が伝わったのか、配属先の従業員がみんな応援してくれた。いつも体調を気にかけてくれ、自己ベストを出した時はとても喜んでくれた。
『頑張れば応援してくれるということ。陸上に詳しくなくても関係ない。気にかけてもらえることは本当に嬉しい。』児玉は笑顔で言った。
そんな自己ベストを叩き出したランナーだが、慢心はない。
『ベスト更新は嬉しいが、このタイムではまだまだ戦えない。もうワンランク上の選手にならなければ、目標は達成できない。』
続けて語る。
『確かに厳しい環境かもしれないが、苦労自慢をするつもりはない。環境を変えたいなら結果を残すしかない。』
ようやく7年前の自分を追い抜かすことができた児玉。だが、まだまだ夢の途中。振り返ること、立ち止まることはない。
今日もランニング用バッグを背負い、川越街道を駆ける。
(構成・文 こだま)