今年の振り返り
金子です
総括
気がつけば今年も終わる
気がつけば、何度も繰り返す気がする
気がついたらここまできてたし、気がついたら30歳に近づいている
今年のスタートはまざまざと他社のエースの強さを知らされた
まさに受け身の状態
知ったのでなく知らされた
自己ベストで10km通過しても区間最下位の方
全て出し尽くしても区間は下から6番目だった
上には上がいる それは頭で理解しているし自分が1番上だとも思っていない
しかしながら、36人ちょっといる中で30位にも入れない事実は十分に絶望を与えた
どこをとっても肯定できる材料がない
完敗とは正にこのことだ
ここから常に「他社のエースは」
という意識でレースや練習に取り組んできた
そしてニューイヤー本で各社の選手の自己ベストを見る限り
他社の選手には勝てるようになっていた
春先の金栗記念
28‘32“の自己ベストを出した大会
ここから一気に自信を持ち強気になれた
そして会社から出勤扱いの日を増やしてもらえ、10000mの自己ベストこそ更新出来なかったものの、各レースで自己ベスト付近の結果を出し続けられた
1500m、5000m、10000mの3種目
全日本実業団選手権の標準を切ることができた
そして何より強さを手に入れられた
どこまでの環境が1番伸びるかはわからないが、職場から手厚いサポートと気遣いをしてもらい確実に心身共に身軽になったのが非常に大きい
その分、結果を出すことを自身に課してきた
そして後輩の育成やチームでの意識改革をしていこうと思っていたし監督と所属長からもお話いただいていた
R-BODYに後輩を誘ったし、何よりも自分が結果を出すことが1番の刺激になるだろうと思っていたが
誰かの何かを変えるという事の難しさを痛感した
その中で青木は自身でトレーニングジムを見つけパーソナルの取り組みを始めた
今は結果こそ追いついてこないがいつか爆発的に伸びるだろうと思う
黒田に関しては誰よりもニューイヤーを見据えて距離を踏んでいた
上半期は振るわなかったものの、駅伝で力を発揮するのはこういう部分だと個人的に思っている
宮本は1番一緒に走った
なんか違うんだよなぁと思う部分を指摘すると腑に落ちれば凄く素直に「そっか」と言える今時珍しいやつだなと思っている
ようやく最後に安定感が出てきているのも持ち前の素直さで改善を繰り返して来た結果だと推測する
何かチームに良い影響を与えていたかは分からない
何でそんなに伸びたんですか?
と言われることも幾度かあった
チーム内で見た時に
距離も毎月1〜3番目に踏んでるし
誰よりもR-BODYなど走らない部分のトレーニングも行い、強化とコンディションの作り方を学んでいる
薄い靴でも強度の高い練習を外さずこなした
これらのことから強くなる可能性は当然高くなるのだが
「何で?」と言われてしまうのは見せ方が悪いからである
もちろん相手は感嘆してくれているのはわかるし、正直ちょっと嬉しい
難しいことを簡単にやっているように見せているのはある程度洗礼された証拠だ
ただそれではチームが育たない
もっとアピールしていかなければならない
タイムを出すことは数値で見せられるので簡単ではあるが過程を見せていかなければなと今になって思う
それらができていてたら辞めてしまった同期とも群馬で襷を繋げたのではないかと少しよぎった
そんなことを考えていた中でニューイヤー本に
宮本と黒田が尊敬する選手に金子の名前を挙げてくれた
とても嬉しいし何か伝わっていると感じられた
私自身、競技が好きで強くなっている瞬間が堪らなく好きだ
だから練習も、走らないトレーニングも好きなので取り組みに対する億劫さが他人と比べて少ないと思う
気がついたら、誰かが取り組みを見て評価してくれたし、気がついたらタイムも伸びてエース区間を任せてもらえた
好きなことを取り組み続ける副産物で何か良い影響や結果が出る
そういう気がついたら、 を繰り返していきたい
頑張り続けることはできない
頑張るなら短期間だけだ
頑張っているように見えていて実はそうでない
「好き」はそこまでコストが掛からないので頑張っている自覚がないのだ
だからこそ0コスト化を目指し見せる技術を
身につける
それがチームに影響を与える最適な形だと思っている
ついに前回大会のリベンジがきた
他者のエースとはまだ見劣りはあるものの勝負はできる
運以外の領域はやってきた
運の要素が入ってくる余地ができたのだ
気がついたら 高い山の高いところにいるものだ
今回の大会で高いところに来たと思えるかは分からない
ただ少なくともこの1年で去年よりも標高の高いところまで来ているのを確認できる
思いっきり試してみたい
パッと顔をあげた時、そこからみた景色や山頂までの距離がわかるのが楽しみだ
頂きはまだまだ先だろう
このまま愚直に進み昇り詰めたい
頂きにたどり着くかは分からないが
そこに向かう過程を楽しんでいく
気がついたらどこまで行けているのか
気がついたら遥か先にいた選手たちと並び抜き去っていけるか
気がついたら憧れられる身になっているか
気がついたら日本代表と言われているか
気がついたら、をやっていく