さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

もう春は夏じゃとタンポポ咲き誇り

2012-05-04 | 日記
 華やかなお城の桜と、可愛い福ちゃん、今年の春は楽しい春でした。久しぶりに訪ねた杉の糸サクラも見事でした。



 でも、今は散歩道の桜はみんな葉桜になって堤の土手はタンポポがまっさかり、もう初夏が近いんです。今年の夏はどんな夏なんでしょうか、いい夏になて欲しいです・・



 タンポポってなじみの野草で、ちょっと見にはなんの変わりもない同じタンポポの群落に見えるんですけど、実は2種類のタンポポがせめぎ合っているんですよ。

 関東タンポポです。



 農地の基盤整備や、宅地や道路開発などでブルドーザーに荒らされていない、昔からの豊かな土地に見られる日本古来のタンポポです。春に一度だけ花を咲かせます。
 関東タンポポを見ると、ここに遠い昔の暖かい日本が残っているとゆかしく、心が和みます。

 西洋タンポポです。



 明治時代に渡来した外来種のタンポポです。ブルドーザーで開発された造成地のタンポポはほとんど西洋タンポポです。
 西洋タンポポは、春だけでなく初冬にも花がみられなど季節に関係なく開花し、しかも花粉の受粉がなくても結実するので強い繁殖力をもっています。豊かな土地に咲く関東タンポポと違って荒れ地でも好んでたくましく繁殖します。
 西洋タンポポを見ると、温かい人の心よりも利潤が先だつ今の世相を見るようで私は嫌いです。

 関東タンポポと西洋タンポポはちょっと見には全く区別がつきません。
 総苞片(そうほうへん)という花瓣の下の部分がめくれているか、いないかの違いだけです。

 関東タンポポ、総苞片がめくれていません。

 

 西洋タンポポ、総苞片が下にめくれています。



 図鑑によると、西洋タンポポは、ヨーロッパ原産の帰化植物。環境省指定要注意外来生物。日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている。とあります。