さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

私の町の私の好きな家あちこち(12)

2018-03-03 | 日記
定年で現職を離れて30年、なにかとお世話になっている
「フォトスタジオ原」さんのお店です



40年近く働いていた職場を離れた私はオリンパスOM-1という小型軽量の一眼レフのカメラを購入し、うまいことに写真屋さんが使っていた中古の立派な引き伸ば機か手に入り野仏を撮るのを楽しみました。フィルムの現像からコンタクトの作成印画への引き伸ばしを全部自分でやりました。暗室などありませんから夜、光の入らない部屋でやるのがとても楽しみでした。

この写真はバイクで桧枝岐村へいったとき墓石に彫られた子ども姿の仏の像に心惹かれて撮った思い出の写真です。



桧枝岐村は高地で稲作が出来ず粟や稗や蕎麦なぞが主な作物なんですけど、昔は冷害の凶作が度々あってそのたび飢饉になって間引きがおこなわれたことも少なくなかったと聞いております。その悲しい思いが桧枝岐村のお墓で有名な可愛い姿の六地蔵や墓石に彫られた子ども姿の御仏になっているんでしょうね。

現職を去ってしばらくして遺跡発掘の考古学者の方から発掘現場の写真撮影を頼まれてお手伝いすることになりました。これは楽しみに野仏を撮るのと違って大変でした。失敗は許されません。こんな写真を撮っていたんです。



でもしっかりした暗室もありますし必要な機材薬品印画紙フィルムは買ってもらえるしそれなりの楽しみもありました。

それらの機材薬品フィルム印画紙などのすべては「フォトスタジオ原」さんから頂きました。自然と「フォトスタジオ原」さんの若ご主人とも親しくしていただけるようになり、撮影面でも現像印画の技術面でもプロの技術指導をしていただけるようになりました。

今でも若ご主人さんには親しくしていただいているんです。プロの方に教えていただけるなんてほんとにすばらしいことなんですよ。今下手なりに私が写真を楽しんでいられるのは正直フォトスタジオ原さんのお陰だと思っているんです。

町のお祭りなどの楽しい行事があれば若ご主人は記念撮影や記録写真を撮るために活躍なさいます。プロのお仕事です。そんなとき良くお会いして笑顔でアドバイスしていただきます。とくに夜の撮影や晴天のときの逆光撮影のときなどのカメラやストロボのセットのアドバイスはとても助かるんです。