嬉しそに子供が箱橇押してます
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遠い昔、雪国の子供のいる家にはみんなこの箱橇がありました。今の子供たちがみんなきれいな変速機つきの自転車を持って楽しんでいるように、遠い昔の雪国の子供たちはみんなこの箱橇をとても大事にして楽しんでいたんです。
小さな子供用の橇は村の橇つくり職人さんの家に頼んで作ってもらいます。その橇にどこかのお店から商品の空箱をもらってきて小さな子供用の橇につけるのです。これを箱橇と言っていました。
幼い兄が弟を箱橇に乗せて雪の道を引いて遊んだり、親に頼まれてお店から買った品物を箱橇に積んで運んだりしていたのです。
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豪雪地帯の奥会津只見では4月になっても中旬頃までは残雪が1m近く残っていたんです。その雪は堅くしまっていて朝の10時頃までは凍っていてぬからずに自由に歩くことが出来るんです。堅雪(かたゆき)渡りといいました。堅雪渡りは子供たちにとって広い雪原を自由に歩き回ることの出来る遊びですからとても楽しい遊びでした。子供たちみんなで箱橇を山の斜面に持っていって変わりばんこに斜面を滑って遊ぶのです。
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箱橇は遠い日の雪国の子供にとってはとてもとても大事な遊び道具だったんです。