さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

モノクロ写真で昔懐かしむ(7)

2018-03-14 | 日記
桧枝岐村の石仏は美しかったり可愛かったりする石仏ばかりではありません。こんな石像もあって村の人たちに慕われているんですよ。
橋場のバンバの石像です。



前歯が1本欠けて二つのボインも小さく垂れていてなんか怖い感じがしますけど目のあたりを見ると微笑んでいるようにも見え心優しいおばあさんにも見えます。

私が訪れた50年ほど昔は鎮守のおやしろの参道の中ほどに座って祀られていました。石像の脇にこんな大きい板に橋場のバンバについての解説が書かれて掲示されていました。



橋場のバンバ
橋場のバンバは大変慈悲心が深く
昔から子供たちを水難から守ってくれるので                    
親たちの信仰が深い

御覧のように笑っている顔は前歯が一本欠け
ボインもだらりと垂れ愛嬌のある石仏だが
これが珍しいことに恋のとりもちをするという
ありがたい仏でもある。

昔から人知れず恋に悩んだ
若者の男女がこっそりバンバに祈りみんな
幸せを得ている。また悪縁を切るたいときは
切れハサミを供え、良縁で切りたくないときは
さびた切れないハサミを供えれば彼や彼女の
蒸発防げる便利な慈悲を持った
バンバさまである。

また椀のフタを
頭にかむせるといかなる願いも
かなえてくれると言われている

村人に慕われ、村の子供や若者を愛し、村人の願いを叶えて下さる橋場のバンバさんなんですね。私も側にあったお椀のフタを橋場のバンバさんの頭にかぶせて願いをこめてお祈りしました。50年ほど昔の話です。