お諏訪さま近くの街通りにある住宅を兼ねた小さなお店なんですけど
私の心惹く伊藤精肉店さんのお店です

お店に入ったこともなく、ご主人さんにお会いしたこともなく、ほんとになんのかかわりもないお店なんですけど、散歩の途中ここにくるといつも立ち止まって、なんか懐かしいような気持ちでカメラを向けてシャッターをきるんです。
それはこのお店に来るたび、必ず徒歩であるいは自転車であるいは車でお出でになっていそいそとお店に入るお客さんの姿を見るからなんですよ

今はシャッターを閉じていらっしゃるお店の多い街通りでしかもそれが精肉販売のお店で、ぽつりぽつりではあっても訪れる人がこんなに多いなんて稀有なことと私は思うのです。
お店には派手な呼び込みの旗とかプレートとかはありません。お肉を並べたショウウィンドウのガラスケースが見えるだけです。このお店の何が目玉なんでしょうね、人々はなにを求めてこのお店にやってくるんでしょうね、なにか口コミで伝わっているいいものがあるからたくさんの人がいそいそとやってきて買い物をなさるんでしょうね。
私にはそれがとても尊いものに思えてならないんです。なんか心嬉しくてしみじみと心懐かしくていつも立ち止まって眺める伊藤精肉さんのお店やさんなんですよ。