続・切腹ごっこ

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切腹ごっこ

2005-12-20 | ★男の切腹+グロ
新タイトルは結局「切腹ごっこ」にした。

切腹ごっこという単語に出合ったのは「
物語 二本松少年隊」という本を読んだ時。
二本松少年隊とは戊辰戦争の折、二本松藩で編成された12歳~17歳の武家の子息達からなる隊のことだ。
戊辰戦争の中では白虎隊と並んで悲劇的な物語として知られている。
その本の中で、後にその隊長となる青年が見た少年隊士たちの日常が描かれた段落がある。

”早春のある日、満開の梅の古木の下で、7、8歳の男の子達が遊んでいる。
まず1人が正座をして諸肌を脱ぎ、短い木刀を右脇腹に突き立て左に引いた。
後ろに立っていた介錯人役の子が木刀を振り下ろし、切腹した少年が前へ突っ伏す。
それを見ていた二組の子供達が、お互いの襟元を左手で掴み、右の手刀で相手の胸を突き合う。
そして折り重なるようにして、倒れこんだ。
残った介錯人役の子は、木刀を梅の木の根元に固定し、斜めに倒して胸に剣先を突き当て、体重をかけながら前のめりに倒れた。
その光景を眺めていた木村銃太郎という青年は、
「わが藩には武士の魂が受け継がれている」とつぶやく。”

こんな遊び(?)を日常的、自主的にやっていたとは!
さすがは武士の子。羨ましい時代だ。

かくいう自分もこの少年達の年頃から切腹ごっこをやってたんだけど。
でも自分がやってることは武家の少年達と違って魂はこもっていない。
所詮ごっこ遊びだ。
だから、タイトルも露骨だけどこんな軽い感じでいいのでは、と思った。
副題は気分によって替える。

同じタイトルのとこもないみたいだし。

二本松少年隊のすべて
星 亮一
新人物往来社
新版 白虎隊と二本松少年隊
星 亮一
三修社

約20年前のこと

2005-12-20 | ★男の切腹+グロ
切腹ごっこという言葉のせいで、かなり前のことを思い出した。

7、8歳の頃、友達がふざけて切腹のマネをするのを見て密かに興奮したことを覚えている。
プラスチックの定規を短刀に見立て、両手で握って腹に突き刺す格好をして「ウッ!」と呻く。
ただそれだけのことだったんだけど。

うちに帰ってから自分でもやってみた。
小学校の制服のまま正座し、土産物屋に売ってるような塩ビ製のおもちゃの短刀を自分の前に置く。
青い鞘から抜いて、両手で持って腹にゆっくりと突き刺す。
痛さよりも、「やっちゃいけないことをしてるんじゃないか」という気持ちに襲われてドキドキした。
なぜやってはいけないことなのか、その時はよく分からなかったのだが。
それから親に隠れて何回となくそれを繰り返した。

自分と切腹との一番最初の出会いはいつだったのか。

小さい頃から時代劇をよく見ていたので、その中で見かけたんだろう。
日テレの年末大型時代劇で、風間杜夫演じる浅野内匠頭が死装束で切腹するシーンは微かに記憶に残っている。
しかし、最近になってそのドラマを見直すと、実際に腹を切るシーンはなかった。
直前でテロップが流れ始め、決定的な映像はない。
いろんな時代劇のシーンが混ぜこぜになって、記憶に残っているのかもしれない。

忠臣蔵 [DVD]
里見浩太朗,森繁久彌,風間杜夫,多岐川裕美,西郷輝彦
バップ
サムライ刀 (漆黒)
ハピネット
ハピネット

三島由紀夫

2005-12-20 | ★男の切腹+グロ
”作家の三島由紀夫(1925―70年)が自らの小説を基に監督、主演などを務めた映画「憂国」(66年公開)のネガフィルムが東京都大田区の三島邸から見つかったことが19日、分かった。”

何年か前に原作を読んだ。
(1回通して読んだだけなので記憶違いがあるかもしれないが)
主人公の将校は2.26事件が起こったことが原因で、自主的にだが、やむおえず割腹自殺することを決意する。
身辺を整理し、準備万端整えて、いよいよ夫人とともに割腹に臨むのだが‥。
しかたなく死をもって責任をとる、というよりは長年楽しみにして計画してきたことを実行に移す密かな悦びみたいなものを感じてしまう。
責任をとって死ぬことよりも割腹すること自体が目的になっているとしか思えない。
もっといえば事件にかこつけて割腹する、というような感じ。

それはやはり著者の三島由紀夫の最期を知っているからかもしれない。
だいぶ先入観に左右されているのかも。

とにかく、彼が割腹という行為に特別な感情を抱いていたから、書かれた小説なのだろう。
特別の興味を持たない人は、あんなに執拗で細かい描写や、艶っぽい描き方はしないはず。
自分も特別な興味を持つひとりなので、一般的な人の読み方とは多少違うところがあるかもしれないが‥w

今回見つかった保存状態の良い「憂国」のフィルムはDVD化されるらしい。
(下記は、これまで出回っていた映像を見た方の感想)http://blog.drecom.jp/rikachang_harakiri_iyadayo/archive/3

去る11月25日で三島由紀夫自身が割腹自殺を遂げてから35年になるそうだ。
彼の原作の新作映画も公開されるし、関連書も出てるので1冊ぐらい読んでみようかな。

花ざかりの森・憂国―自選短編集 (新潮文庫)
三島 由紀夫
新潮社
憂國 [DVD]
三島由紀夫,渡辺公夫
東宝