あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 昭和を感じる、おでんの『あわもり』

2008年03月01日 | 旅するシーカヤック
2008年3月1日(土)
今日は、夕方から呉の広にある、おでんの『あわもり』に行ってみた。

***

ここは、2年くらい前から時々訪れるようになった『おでんや』さんであり、昭和の匂いのする、お好みの飲み屋さんである。

年期を感じさせる鍋で煮込まれるおでん。

すべて、一串90円。 ビール大瓶500円。 泡盛が小さなグラス一杯で160円。
涙ものの安さである。

カウンターに陣取って、最初に注文するのは、ビールと『かわ』

この皮が、ネットリ、ムッチリ、ホッコリとおいしいのだ。

***

皿に載せられた、アツアツの皮に塩をパラリと振り、カラシを付けて口に運ぶ。
噛みしめると、ほどよい噛み応え。 そして、口の中で脂ののった皮が溶けていく。 カラシが程よい刺激。 あー、たまらん。

口に残ったかすかな油分を、ビールでサラリと流す。

***

スジ肉、『肉の多い部分でお願いします』 厚揚げ、『しっかりと煮込まれたヤツを』
再びスジ肉、『柔らかい所を』

しこしこのコンニャク。 ホクホクのジャガイモ。 味のしっかりと滲みた蒲鉾。 などなど。

ビール。 熱燗。 泡盛。

***

あー、満足した! これで、¥2000-でおつりが来るのである。 感涙!

呉の泡盛。 昭和の匂いのする『おでんやさん』 最高!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

瀬戸内シーカヤック日記_呉、江田島、倉橋島、堪能ツーリング_その3

2008年03月01日 | 旅するシーカヤック
2008年2月24日(日)

朝、旅館の布団の中で目を覚ました。 どうやら風の音は聞こえてこない。 静かな朝。

外はまだ薄暗いが、カーテンを開けて外を覗くと??? ん、屋根が白い。。。

家の屋根や、クルマのルーフの上に雪が積もっている! おー、雪だ。

***

ゆっくりと朝風呂に入り、体を伸ばす。 どうやらこれなら、海に出られそうだ。 良かった。

五さん、レ隊長さんとともに朝食を食べつつ、海図を広げ、確認した風向きをもとに今日のコースを決めていく。
食事を終え、荷物をまとめ、下に降りる。 すると旅館の女将さんが、『今日は漕ぐの?』 『ええ、今日は風が無いんで出られそうです』と私。

『それにしても、暖かい島で雪が積もっているなんて、驚きました』 『ここらはね、暖かいから珍しいよ。 積もったのは3年ぶりくらいかねえ』

その後も、気さくな女将さんから、この辺りの話を聞かせていただいた。
一つ一つ石を肩に担いで運び、長い年月を掛けて作り上げた鹿島の段々畑の事。 石を運ぶために、地元の人たちにはみんな『荷ないコブ』ができていたという話。 海水が押し寄せて被害を受けたと言う数年前の台風の事。
風待ち、潮待ちの港であった室尾では、三味線が盛んだった事。 今でもその伝統を残そうという活動が続いていること、などなど。

この辺りには、まだまだ面白そうな話が残っていそうだな。 これはまた調査に来ねば!
『お世話になりました。 また、泊まりに来ます』 『気をつけて』

***

クルマで出発予定地に移動し、出艇の準備を開始。 空気こそ冷たいものの、昨日の嵐のような風は治まり、海は穏やかだ。

『風もないので、情島の外側を回っていきましょう』 海に漕ぎだし、情島の北端を目指して漕ぎ進んでいく。 『今日は出られて良かったですねえ』

情島の北岸から東側の海岸に沿って南下。  情島の歴史や今の島の生活に付いてお話ししながら、漕ぎ進む。 風も波もなく、時々日も射す、穏やかなツーリング日和である。

『じゃあ、ここから、小情島、鈴鹿島を通って、湾内に入っていきます』

***

お気に入りの小さな入り江を漕ぎ、誰もいない静かな浜へ。 ここまで、1時間ちょっとのパドリング。

シーカヤックを引き揚げると、流木を集める。 タンデム艇に積んで来た焚き火台をセットし、火を熾す。

今日のお昼ご飯は、五さんが『パエリア』をつくってくださるそうだ。 これはスゴい。

本土の方で降っていた雪が次第に南下し、この浜でも雪がチラつき始めた。 雪がちらつく中、シーカヤックを漕いで海を渡り、だれも居ない静かな浜で火を熾し、焚き火でパエリアを作って食す。 これぞ『酔狂!』 大人の遊びである。

火に当たりながら、パエリアができるのを待つ。 水分がなくなったら、落とし蓋をして数分待つと完成!
なんともウマそうだ。

『いただきます』 ハフハフ、モグモグ 『うん、ウマい』

スープは、インスタントだが具もたっぷりで本格的な『トムヤンクン』 これまた、体が胃袋から温まる。
食後はコーヒーを飲み、『ごちそうさまでした』

***

じゃあ、そろそろ帰りますか。 

荷物をパッキングし、再び漕ぎだし、出発した浜へと戻った。

『昨日はどうなるかと思いましたが、海に出られて良かったですね』 『ほんと、昨日は観光、今日はシーカヤックツーリング。 なかなか良かったですよ』 『もっと良い所がありますから、またぜひ遊びに来てください』

土曜日は、呉、江田島、倉橋島の歴史と味覚を堪能する旅。 今日、日曜日は、冬の瀬戸内を楽しむゆったりのんびり、日帰りツーリング。

良い週末だった!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

瀬戸内シーカヤック日記_呉、江田島、倉橋島、堪能ツーリング_その2

2008年03月01日 | 旅するシーカヤック
2008年2月23日(土)、夕方。 夜のハイライトは、オススメの『北吉さしみ店』

呉の大和ミュージアム、海軍墓地、江田島の大豆うどん、海軍術科学校、そして倉橋島の温泉を巡り、予約していた宿に入った。

***

『じゃあ、そろそろ行きますか!』



ここ『北吉鮮魚店』は、地元では『さしみ屋』と呼ばれており、うちの家族もここの刺身は大好物の一つである。

『お疲れさまでした!』で、まずは乾杯。 『グビグビ、グビリ』 『あー、ウマい』



まずはつき出し。 軽く湯がいた烏賊のゲソ。 これを、芥子酢味噌で食べるのだが、これが美味い。
『こりゃあ、すごい美味いですねえ』 『この芥子酢味噌がたまりませんねえ』

***



つづいて、刺し盛り。 この色艶が、もうたまらない!
色はツヤツヤ。 歯応えはサクリ、モッチリ。 脂がのった、旨い刺身。 『あー、酒がウマい』



そのうち、近くでお酒を飲んでおられた、地元の常連さんと思われる方々から声を掛けられた。 『あんたら、どっから来たん?』



これを切っ掛けに、話が始まった。

風待ち、潮待ちの港として栄えていたころの話、みかん作りの話。 遠くまでみかんを売りに行った時の事、その昔、農作業に使っていたと言う『バタンコ』の事。 そして、この『さしみ屋』さんでのお勧めの一品や、地元の宿の事などなど。



いつの間にやら席も入れ替わり、酒を酌み交わし、熱く語り合いながら、楽しくて長い夜は更けて行った。

『北吉鮮魚店』最高!

***

返り道では、雪がチラつき始めた。 明日は海に出られるかなあ?

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

瀬戸内シーカヤック日記_呉、江田島、倉橋島、堪能ツーリング_その1

2008年03月01日 | 旅するシーカヤック
2008年2月23日(土)
この週末は、『瀬戸内カヤック横断隊』仲間である五さんとレ隊長さんが、遠くから遊びに来られることになっている。

土曜日の朝、目が覚めると風の音。 うーん、この週末は冬型が強まるとは言っていたが、その通りになった。
既に宿も予約してあり、準備は万端。 今日は、観光モードかな?

***

海沿いの道を走り、海況をチェックするが、やはりかなり厳しそうだ。 集合場所に行くと、風がビュービューと音を立てて吹き荒れている!

しばらくすると、五さんたちも到着。 久し振りの再会。

『今日は厳しいですねえ。 シーカヤックツーリングは明日に期待して、今日は観光にしましょうか?』 『無理してもしゃあないですね。 そうしましょう』

『どこか行きたい所はありますか?』 『江田島の術科学校と、時間があれば大和ミュージアムも行きたいですね』 『じゃあ、たっぷり時間がありますから、両方行きましょう』

***

という訳で、まずは『大和ミュージアム』へ。



私は2度目の見学だが、ここには多くの資料が展示されており、何度見ても飽きる事は無い。
開館から当分の間は、人が多くて行く気になれなかったが、さすがに最近は落ち着いており、じっくりと見学する事ができた。

***

『術科学校に行く前に、ちょっと寄り道してみますか?』ということで、隠れた穴場である『呉海軍墓地』に案内する。
ここでは、五さん曰く、『呉は、横浜の港町の雰囲気に似てますね』とのこと。

昼食は、江田島でのオススメB級グルメの一つ、『大豆うどん』
道沿いの小さな店なのだが、ひっきりなしにお客さんが訪れる隠れた人気店。 ここの大豆うどんは、シンプルだが良い出汁がでていて、安くてウマい。

***

今日の昼の部のメインである、『術科学校』へ。
見学の手続きを済ませ、13時からのグループに参加して施設内を見学。



歴史を感じさせる、美しい建築物。



レンガ造りの、これまた美しい校舎。

***

かつて、英国から一つ一つ油紙に包んで船で運ばれたと言うレンガ。 今のお金に換算すると、なんと一個が¥15,000-だそうだ! いったいいくつ使われているのだろう?

案内の方が、『ちょっと触ってみてください』 レンガの表面を触ると、ツルツルしている。 ???
普通のレンガは、ちょっとザラザラしているよね。
説明によると、高温で焼き上げられており、非常に肌理細かいのだとか。 知らなかった。



ここでのハイライトは資料館の見学なのだが、残念ながら今は改装中との事で、仮展示室での見学となった。
五さんたちには申し訳ないのだが、3度目の見学となる私には、期間限定で今までとは違う建物に入れるということで、別の楽しみが。

ここでは、今回の訪問の目的でもあった、五さんに所縁のある資料も無事『発見』でき、みんな満足。

***

見学を終え、売店で自衛隊限定と書いてある『ドリンク』を見つけた。
『元気ばっちり』、『自衛隊限定』なんて、いかにも効きそうじゃないか。 すぐに箱買い!



***

江田島を後にして、倉橋島へ。
まずは、地元の温泉に浸かって一日の疲れを癒し、予約しておいた宿に入る。



ここからは、今日の夜の部のハイライト。 地元で一番のオススメの『北吉鮮魚店』へ行き、一杯飲るのである。

『じゃあ、そろそろ行きますか!』

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする