あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 御手洗&岡村島、春休みキャンプツーリングーその2

2008年03月18日 | 旅するシーカヤック
2008年3月15日~16日 次男の高校入学前の春休みを利用した、久し振りとなるシーカヤックでのキャンプツーリング。
今回の旅のテーマは、瀬戸内カヤック横断隊の意義でもある、『瀬戸内海洋文化の復興、創造そして継承』
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御手洗の歴史のある時計店で、4代目となる方から次男とともに興味深く、かつ貴重なお話を伺ったあとは、町を散策し、神社へと向かう。

これまでに私は何度もシーカヤックで訪れ、長男や次男の試験の合格祈願をした神社であるが、彼にとっては初めての訪問。 『御手洗』という地名が付けられた由来が記された案内板を熱心に読んでいた。

その後は、みかん畑の間を縫ってオレンジロードへとつながる細い細い山道を、ゼイゼイ言いながら登っていく。

そこからもう一踏ん張り、急な階段を登っていくと、見晴らしの良い展望台へ!

ここからの景色は、御手洗観光の一つのハイライト!
人の居ない静かな山頂で、眼前に広がる360°の瀬戸内の景色を堪能する。 やっぱここは好いなあ。
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『じゃあ、そろそろ岡村島に行くか』

岡村島の浜に着き、フネを引き上げ、荷物を整理。 テントを張り、着替え、流木を集めると、ビールと飲み物を買い出しに行く。
買い出しから帰ると浜辺に腰掛け、ビールのプルタブをプシュッと開けて、グビリ。 『あー、美味い!!!』

焚き火台をセットし、夕食の準備は完了。 今日は、ホットサンドをメインにしたメニュー。

ウインナーを焚き火で炙る。 皮が破れてホクホクのウインナーに、『海人の藻塩』をパラリ。 串に刺したまま口に運び、『ハフハフ、ぱくり』 『うん、旨い』

焚き火で炙ったウインナーを食べながら、ホットサンドメーカーでホットサンドを作る。
バターを落とし、パンをセット。 野菜を敷いて、ベーコンを載せ、チリソースをかけてスライスチーズと粒マスタード。
ホットサンドメーカーで挟んで、焚き火にかざす。 シンプルだが、夕焼けと焚き火を眺めながら食べる、熱々のホットサンドの美味い事!

あー、やっぱりキャンプの夜は楽しいなあ!
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食事を終えても、焚き火を眺めながら、ポツリポツリと交わす短い会話。

静かに、だれも居ない浜の夜は更けていく。

*** 農船が『山伝馬(やまてんま)』なら、シーカヤックは『旅伝馬(たびてんま)』だ! ***

翌朝。 ベーコンエッグとシチュー、ウインナーとパンで、いつものソロツーリングよりはほんの少しばかり豪華な朝食。
食後はコーヒーを飲み、着替える。 二人で分担して荷物を片付け、パッキング。 『さあ、出発しようか!』

まずは大長の漁港へと向かう。 ここは、みかんの出作で有名な『農船』がある港である。

一度、海から見た農船を写真に撮りたかったのだ。 港に入り、農船に近づいていく。 次男に農船の説明をしながら、写真を撮る。
『うん、農船が「山伝馬/やまてんま」なら、シーカヤックは「旅伝馬/たびてんま」だなあ。 ”旅伝馬”。 うん、これは良い呼名かもしれないなあ!』
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再び出発して、大崎下島の北岸を漕ぎ、豊島と上蒲刈との間の瀬戸を南下。
途中はずっと、南西寄りの向かい風。 きつい向かい風の中、瀬戸内カヤック横断隊と同様、1時間漕いでは5ー10分程度の休憩というペースで漕ぎ続けた。

岡村島を出発してから、ほぼ3時間。 無事に、出発した浜に到着した。
向かい風のパドリングで、筋肉と気力が鍛えられた! 『うん、よく頑張ったなあ。 感心、感心』

春休みのシーカヤックキャンプツーリング。
瀬戸内カヤック横断隊が辿るルートを漕ぎ、豊島のおばあちゃんから聞いた家船での生活のお話や、大崎下島の農船の事を伝え、また御手洗の時計店では、思いがけずも時計にまつわる貴重で興味深いお話を伺う事ができた。

次男と共に、『あるくみるきく_旅するシーカヤック』を実践できた春休みの週末。 充実した、そして意義のある旅だったなあ!
『瀬戸内海洋文化の復興、創造そして継承』

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