この週末は、山口県の光市で、『瀬戸内カヤック横断隊』の隊長である内田正洋さんの講演会がある。
講演会は土曜日の夜。 せっかく山口まで行くのだからと、ステーションワゴンにシーカヤックを積み込み、早朝家を出た。
向かうは周防大島。
***
今日は日帰りツーリング。 シーカヤックを浜に下ろし、安全装備と水だけを積み込んで出発。
今日は風が強いが、北寄りの風でここではオフショア。
漕ぎ慣れたナローブレードのアークティックウインドを相棒に、岸ベタで漕ぎ進んで行く。
それでも山から吹き下ろしてくる風、岬を回り込んでくる風が強く、逆潮もあって、先週末の錦川のんびり川下りとは打って変わって、久し振りに筋肉が鍛えられる感じ。
のんびりまったりツーリングではないが、今日はテントを積まない日帰りツーリング。 これはこれでいいなあ。
***
ほぼ1時間ほど湾に沿って漕ぎ、そろそろ沖合の小さな島へ向かう事にした。 バウを右に振り、斜め後方からの波を切って進んで行く。
島に近付くに従い、次第に風が強くなり、波が大きくなって来た。 空には低く暗い雲が広がり、北東から南西の方向に向けて結構な早さで流れて行く。
それでも島に向けて漕いでいたが、なんとなく、波と風が嫌な感じになってきた。
***
急に気が変って、上げていたラダーを下ろし、ラダーを切り、右スイープを入れ、バウを左に振ってUターン。
その瞬間からどんどん強くなる向かい風の中を、一漕ぎ・一漕ぎ、ワッシ・ワッシと水をしっかりキャッチしながら岸に向けて漕ぎ戻る。
そこからは、再び向かい風の中を、湾に沿って岸ベタルートで出発地点の浜へ。
フネを揚げると、12時のサイレン。 強い向かい風の中、休憩無しでぴったり2時間、しっかりと鍛えられた。
***
上陸して沖を見ると、一面がザワザワとしており、島の回りでは白波が立っていた。
うん、あの時引き返していて正解だった。 危ない状況変化を感じ取る『嗅覚』が、今日はちゃんと機能したようだ。 良かった。
服を着替え、温泉に移動して潮抜き。 心地よい潮湯で、向かい風に鍛えられた筋肉がほぐれて行く。
やっぱ温泉は気持ちええのう!
***
いつもとは違う道を走り、高い所から久賀の町並みを眺める。
これぞ宮本常一の視点。『知らない場所へ行ったときは、高い所に上がって見よ』
***
少し遅めのお昼ご飯は、大畠と言えばここ、『瀬戸貝うどん、瀬戸貝めし』で有名な『ちどり食堂』。
暖簾をかきわけ、引き戸をガラリと開けて店へ。 もう午後2時に近く、お客さんはだれも居ない。
『こんにちは』 すると、私を見てニコリとし、『息子さんは合格しちゃった?』
そうか、防府天満宮の帰りに寄ったときの事を覚えていて下さったんだ。 うれしいな!
『ええ、おかげさまで無事に合格しました』 『そりゃあ良かったねえ。 素直な息子さんじゃったもんねえ』
『じゃあ、瀬戸貝うどんをお願いします』 『良いときに来たねえ。 最近は瀬戸貝が採れずに切らしとる事もあるんよ。 今日はあるよ』 『いやあ、そうなんですか。 良かったなあ』
『いただきます!』 貴重な瀬戸貝がたっぷりとはいった、おいしい瀬戸貝うどんを食べながら、おばちゃんと四方山話。
『今日は、大島でカヌーを漕いで、温泉に入って来たんですよ。 少し遅うなるけど、せっかくなんでここでお昼ご飯を食べようと思うて、腹が減ったのを我慢しとったんです』 『そうね』
『今から、光市に行くんですよ』 『そういやあ、昨日のテレビで、光でイベントがあるゆうて言いよったねえ』 『それですよ』
瀬戸貝は高価で、普通ならこんな値段では瀬戸貝うどんは出せないのだが、親戚から仕入れる事でなんとか頑張っておられること。 休日の過ごし方、長門の温泉の事、家族の事。 最近の物価高の事、橋ができた当時の事などなど。 楽しい一時。
『ごちそうさまでした。 おいしかったです。 今度はぜひ、夜に飲みに来たいなあ』 『まあ、遠いけんね。 来れたらきんさい』 『はい』
***
しっかり漕いだし、温泉も入ったし、おいしい瀬戸貝うどんも食べた。 じゃあ、講演会に行くか!
講演会は土曜日の夜。 せっかく山口まで行くのだからと、ステーションワゴンにシーカヤックを積み込み、早朝家を出た。
向かうは周防大島。
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今日は日帰りツーリング。 シーカヤックを浜に下ろし、安全装備と水だけを積み込んで出発。
今日は風が強いが、北寄りの風でここではオフショア。
漕ぎ慣れたナローブレードのアークティックウインドを相棒に、岸ベタで漕ぎ進んで行く。
それでも山から吹き下ろしてくる風、岬を回り込んでくる風が強く、逆潮もあって、先週末の錦川のんびり川下りとは打って変わって、久し振りに筋肉が鍛えられる感じ。
のんびりまったりツーリングではないが、今日はテントを積まない日帰りツーリング。 これはこれでいいなあ。
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ほぼ1時間ほど湾に沿って漕ぎ、そろそろ沖合の小さな島へ向かう事にした。 バウを右に振り、斜め後方からの波を切って進んで行く。
島に近付くに従い、次第に風が強くなり、波が大きくなって来た。 空には低く暗い雲が広がり、北東から南西の方向に向けて結構な早さで流れて行く。
それでも島に向けて漕いでいたが、なんとなく、波と風が嫌な感じになってきた。
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急に気が変って、上げていたラダーを下ろし、ラダーを切り、右スイープを入れ、バウを左に振ってUターン。
その瞬間からどんどん強くなる向かい風の中を、一漕ぎ・一漕ぎ、ワッシ・ワッシと水をしっかりキャッチしながら岸に向けて漕ぎ戻る。
そこからは、再び向かい風の中を、湾に沿って岸ベタルートで出発地点の浜へ。
フネを揚げると、12時のサイレン。 強い向かい風の中、休憩無しでぴったり2時間、しっかりと鍛えられた。
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上陸して沖を見ると、一面がザワザワとしており、島の回りでは白波が立っていた。
うん、あの時引き返していて正解だった。 危ない状況変化を感じ取る『嗅覚』が、今日はちゃんと機能したようだ。 良かった。
服を着替え、温泉に移動して潮抜き。 心地よい潮湯で、向かい風に鍛えられた筋肉がほぐれて行く。
やっぱ温泉は気持ちええのう!
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いつもとは違う道を走り、高い所から久賀の町並みを眺める。
これぞ宮本常一の視点。『知らない場所へ行ったときは、高い所に上がって見よ』
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少し遅めのお昼ご飯は、大畠と言えばここ、『瀬戸貝うどん、瀬戸貝めし』で有名な『ちどり食堂』。
暖簾をかきわけ、引き戸をガラリと開けて店へ。 もう午後2時に近く、お客さんはだれも居ない。
『こんにちは』 すると、私を見てニコリとし、『息子さんは合格しちゃった?』
そうか、防府天満宮の帰りに寄ったときの事を覚えていて下さったんだ。 うれしいな!
『ええ、おかげさまで無事に合格しました』 『そりゃあ良かったねえ。 素直な息子さんじゃったもんねえ』
『じゃあ、瀬戸貝うどんをお願いします』 『良いときに来たねえ。 最近は瀬戸貝が採れずに切らしとる事もあるんよ。 今日はあるよ』 『いやあ、そうなんですか。 良かったなあ』
『いただきます!』 貴重な瀬戸貝がたっぷりとはいった、おいしい瀬戸貝うどんを食べながら、おばちゃんと四方山話。
『今日は、大島でカヌーを漕いで、温泉に入って来たんですよ。 少し遅うなるけど、せっかくなんでここでお昼ご飯を食べようと思うて、腹が減ったのを我慢しとったんです』 『そうね』
『今から、光市に行くんですよ』 『そういやあ、昨日のテレビで、光でイベントがあるゆうて言いよったねえ』 『それですよ』
瀬戸貝は高価で、普通ならこんな値段では瀬戸貝うどんは出せないのだが、親戚から仕入れる事でなんとか頑張っておられること。 休日の過ごし方、長門の温泉の事、家族の事。 最近の物価高の事、橋ができた当時の事などなど。 楽しい一時。
『ごちそうさまでした。 おいしかったです。 今度はぜひ、夜に飲みに来たいなあ』 『まあ、遠いけんね。 来れたらきんさい』 『はい』
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しっかり漕いだし、温泉も入ったし、おいしい瀬戸貝うどんも食べた。 じゃあ、講演会に行くか!