あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: タンデム艇で大崎下島キャンプツーリング(2)

2008年09月19日 | 旅するシーカヤック
2008年9月15日(月) 朝5時、スピーカーから流れてくる大きな音で目が覚める。
中山間地と島嶼部の七不思議の一つ、早朝と夕方に町に流される大きな音のメロディーである。 みんな目覚まし時計は持っているはずなのに、なんで。。。
***
テントから這い出すと、まだ雨は降っていない。 天気予報を聞いてみると、昼前までは曇りの予想。

でも空を眺め、空気の湿り気を肌で感じる限り、いつ雨が降り出してもおかしくない雰囲気。

ゆで卵とウインナー炒め、そしてパンという簡単な朝食の準備をしていると、息子が起きて来た。
『おはよう』 『うん、おはよう』
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朝食を腹に収め、コーヒーを飲み、ゆっくりと朝の時間を過ごす。
二人で道具を片付け、テントを畳み、パッキングして行く。
『雨が降って来る前に、早めに出発しよう!』

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今日は風が無いので、昨日と同じ南側ルートを漕ぎ戻る事にした。
7時半、出発。 『目標は、9時半に蒲刈の浜に戻ること』
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どんよりとした曇り空の下、ペアのアークティックウインドで淡々と大崎下島の南岸を漕ぎ進む。

大崎下島を超え、豊島に渡る海峡を漕いでいる時に、雨が降り始めた。 『だいじょうぶ、しっかり漕いで行こう』

豊島の南岸を漕ぎ進み、最後の海峡横断、蒲刈までの島渡り。
北側を見ると、妖し気な雲が掛かり、風も少し強くなりつつある。 雨も、だんだん強くなって来た。
でも幸い雷は鳴っていない。 昔、四万十川を下っていた時に雷が激しくなり、泣きそうになりながら漕ぎ下った時のトラウマから、雷だけは勘弁してほしいのだ。
『ようし、対岸まで渡ればなんとかなるから、ここは一丁頑張ろう!』

『エイサ、ホイサ。 エイサ、ホイサ』 声を掛けながら、パドリングのピッチを合わせ、かなりのスピードで漕ぎ進む。
次第に雨は強くなるが、まだ雷は聞こえて来ない。

『エイサ、ホイサ。 エイサ、ホイサ』 無事、蒲刈の岸沿いに到達した。 『ここまで来れば、大丈夫。 なんとでもなるさ』
***
9時半過ぎ、無事に県民の浜の到着した。 『お疲れさま!』 『あー、疲れた』
途中でおいしいうどんを食べて家に戻り、道具を片付けると息子と一緒に近くの銭湯に行く。
『やっぱ銭湯は気持ち良いなあ』 『うん、だいぶ楽になったよ』

家族と過ごした充実した3連休。 さあ、秋はこれからだ。

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