2012年1月15日(日) 土曜日が出勤日だったため、この週末は日曜一日だけのお休み。 残念ながら曇り空ではあるが、幸い風もなく穏やかな一日になりそうな予報なので、日帰りツーリングに出掛けることにした。
ウイルダネスシステムズのケープホーンは、先週末からクルマに積みっぱにしていたので、日帰りツーリングセットと、コーカタットのドライスーツを積み込んで、家を出発。 途中のスーパーで、カップラーメンとおむすびを買い込み、出艇する浜へと向かう。
この浜と、ここのエリアも、先週訪れたパラダイスと同様、20年前から日帰りツーリングコースとしてずーっと楽しんでいる海域である。
昔は、湾の奥には自然海岸が多く残っていたのだが、かなり前に道路工事が行われ、残念ながら海岸の様子はだいぶ変わってしまっている。 それでもなんとか昔の面影は残っており、まだまだ日帰りツーリングコースとしては充分楽しめるエリアなので、今でも通っている訳だ。
***
清盛で活気づく音戸に到着。 シーカヤックを浜に降ろし、スペアパドルと日帰りクックセット、安全装備を積み込む。
運転してきた格好から、ダウンベストを脱いでそのままドライスーツを着込み、ネックウオーマーとニットのワッチキャップを冠ると、出艇準備は完了だ。
澄んだ真冬の瀬戸内の海に、独り静かに漕ぎ出した。
奥ノ内湾の湾内に漕ぎ進むと、遠くにヨットの一群が。 今日は風が弱いので、あまりヨット日和とは言えないな。
今年初めての奥ノ内湾だったので、弁天島に立ち寄り、弁天様にお参り。 『今年1年、海旅の安全をお守り下さい』
ここからバウを東に向け、鈴鹿島の方に漕ぎ進む。
時間もちょうどお昼前。 昼食を摂るため、『左手は駄目よ_米なしインド浜』へ上陸。
シーカヤックを引き上げ、テーブルと椅子になる流木やガラクタを探していると、浜には大きなイノシシの足跡が。
『いやあ、最近はどこの浜も、イノシシが出没しているなあ。 キャンプする浜も選ばないと』
***
椅子とテーブルをセットすると、ストームクッカーを取り出し、アルコールを満たして火を点け、お湯を沸かす。
ストームクッカーは、燃料が手に入り易く、風にも強く、コンパクトなのが気に入っており、シーカヤックツーリングで愛用している。
お湯が沸くと、カップラーメンとおむすびで、簡単なお昼ご飯。
***
穏やかな冬の休日。 ちょっと散歩にでもといった気軽な気持ちで家を出て、クルマで30分もかからず出艇場所に到着。
普段着の上に、ポーンとドライスーツを着て、小さな島が点在する透明度の高い穏やかな海に漕ぎ出し、小さな小さな手漕ぎ舟で、まるで箱庭の様な白砂青松の景色の中を、海を歩くように散歩を楽しむ。
漕ぎながら音楽を聴く訳でもなく、友達とワイワイガヤガヤ楽しむ訳でもない。 ましてやロールやサーフィンの練習をする訳でもなく、漕いで行った先に、おいしい料理屋さんがある訳でもなく、ただひたすら、のんびりまったりと海の散歩を独り楽しむ。
お腹が減ったら、自分のお気に入りの小さな浜に小舟を引き上げ、浜で見つけた流木を椅子とテーブルにコンパクトなキッチンをセットして、簡単なお昼ご飯を準備する。
小さな島々が点在する箱庭の様な景色を眺めながら、暖かい食事で体を温め、食後はドリップコーヒーやぜんざいで、静かな時間を堪能する。
これぞ、瀬戸内スタイル! そしてなにより芸予諸島スタイル! まあ、こんな恵まれた自然環境の中で漕げるのだから、のんびりツーリング派になるのも仕方ないか!
これまで、フェザークラフトK-1を使った尺取り虫方式で、兵庫県の家島から山口県の関門海峡まで漕いだことがあり、その後も下関から島根半島まで、日本海側にも尺取り虫のルートを延ばした。
また横浜単身赴任時代は、三浦半島や伊豆、外房などでもツーリングを楽しんでいたし、島根半島や丹後半島、九十九島、沖縄、津軽海峡、ミクロネシアなどでもシーカヤックを漕いできたが、このようにまるで箱庭の様な海域で、のんびりまったりのシーカヤックツーリングを、海辺の四季を体で感じながら一年を通して楽しめるのは、瀬戸内の『芸予諸島エリア』であると確信している。
とびしま海道エリア、しまなみ海道エリア、そして平清盛所縁の宮島から音戸まで能美島&倉橋島を含むエリア(とびしま海道&しまなみ海道に合わせて、これを勝手に『清盛海道(きよもり海道)』と名付けてしまうが)などなどを包含する『芸予諸島』 これまで100を越える島々に渡ってきたが、このエリアで真面目に漕いでいるシーカヤッカーならそれはあたりまえのこと。 数年前、暇な日にたまたまこれまで渡った島を数えたら、100を越えていたというだけである。
シーカヤッカーとして、こんな場所に生活の拠点があることを、とても嬉しく思っている。
***
食事の後、温かいぜんざいで体の芯までホッコリと暖まった。 『さて、帰るとするか』
鈴鹿島を越え、小情島、情島を経由して、出発した浜へ。
晴れ間こそなかったものの、穏やかな冬の瀬戸内を、のんびりまったりと堪能。
年明けから日帰りツーリングが続いているが、キャンプツーリング派の私としては、そろそろ一泊二日の旅に出たいものだ(本音では、日帰りツーリングでは、本来のシーカヤックツーリングの楽しさの1/100も感じられないと思っている)。
今年も、瀬戸内スタイル/芸予諸島スタイルで、のんびりまったり楽しんでいこう!
ウイルダネスシステムズのケープホーンは、先週末からクルマに積みっぱにしていたので、日帰りツーリングセットと、コーカタットのドライスーツを積み込んで、家を出発。 途中のスーパーで、カップラーメンとおむすびを買い込み、出艇する浜へと向かう。
この浜と、ここのエリアも、先週訪れたパラダイスと同様、20年前から日帰りツーリングコースとしてずーっと楽しんでいる海域である。
昔は、湾の奥には自然海岸が多く残っていたのだが、かなり前に道路工事が行われ、残念ながら海岸の様子はだいぶ変わってしまっている。 それでもなんとか昔の面影は残っており、まだまだ日帰りツーリングコースとしては充分楽しめるエリアなので、今でも通っている訳だ。
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清盛で活気づく音戸に到着。 シーカヤックを浜に降ろし、スペアパドルと日帰りクックセット、安全装備を積み込む。
運転してきた格好から、ダウンベストを脱いでそのままドライスーツを着込み、ネックウオーマーとニットのワッチキャップを冠ると、出艇準備は完了だ。
澄んだ真冬の瀬戸内の海に、独り静かに漕ぎ出した。
奥ノ内湾の湾内に漕ぎ進むと、遠くにヨットの一群が。 今日は風が弱いので、あまりヨット日和とは言えないな。
今年初めての奥ノ内湾だったので、弁天島に立ち寄り、弁天様にお参り。 『今年1年、海旅の安全をお守り下さい』
ここからバウを東に向け、鈴鹿島の方に漕ぎ進む。
時間もちょうどお昼前。 昼食を摂るため、『左手は駄目よ_米なしインド浜』へ上陸。
シーカヤックを引き上げ、テーブルと椅子になる流木やガラクタを探していると、浜には大きなイノシシの足跡が。
『いやあ、最近はどこの浜も、イノシシが出没しているなあ。 キャンプする浜も選ばないと』
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椅子とテーブルをセットすると、ストームクッカーを取り出し、アルコールを満たして火を点け、お湯を沸かす。
ストームクッカーは、燃料が手に入り易く、風にも強く、コンパクトなのが気に入っており、シーカヤックツーリングで愛用している。
お湯が沸くと、カップラーメンとおむすびで、簡単なお昼ご飯。
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穏やかな冬の休日。 ちょっと散歩にでもといった気軽な気持ちで家を出て、クルマで30分もかからず出艇場所に到着。
普段着の上に、ポーンとドライスーツを着て、小さな島が点在する透明度の高い穏やかな海に漕ぎ出し、小さな小さな手漕ぎ舟で、まるで箱庭の様な白砂青松の景色の中を、海を歩くように散歩を楽しむ。
漕ぎながら音楽を聴く訳でもなく、友達とワイワイガヤガヤ楽しむ訳でもない。 ましてやロールやサーフィンの練習をする訳でもなく、漕いで行った先に、おいしい料理屋さんがある訳でもなく、ただひたすら、のんびりまったりと海の散歩を独り楽しむ。
お腹が減ったら、自分のお気に入りの小さな浜に小舟を引き上げ、浜で見つけた流木を椅子とテーブルにコンパクトなキッチンをセットして、簡単なお昼ご飯を準備する。
小さな島々が点在する箱庭の様な景色を眺めながら、暖かい食事で体を温め、食後はドリップコーヒーやぜんざいで、静かな時間を堪能する。
これぞ、瀬戸内スタイル! そしてなにより芸予諸島スタイル! まあ、こんな恵まれた自然環境の中で漕げるのだから、のんびりツーリング派になるのも仕方ないか!
これまで、フェザークラフトK-1を使った尺取り虫方式で、兵庫県の家島から山口県の関門海峡まで漕いだことがあり、その後も下関から島根半島まで、日本海側にも尺取り虫のルートを延ばした。
また横浜単身赴任時代は、三浦半島や伊豆、外房などでもツーリングを楽しんでいたし、島根半島や丹後半島、九十九島、沖縄、津軽海峡、ミクロネシアなどでもシーカヤックを漕いできたが、このようにまるで箱庭の様な海域で、のんびりまったりのシーカヤックツーリングを、海辺の四季を体で感じながら一年を通して楽しめるのは、瀬戸内の『芸予諸島エリア』であると確信している。
とびしま海道エリア、しまなみ海道エリア、そして平清盛所縁の宮島から音戸まで能美島&倉橋島を含むエリア(とびしま海道&しまなみ海道に合わせて、これを勝手に『清盛海道(きよもり海道)』と名付けてしまうが)などなどを包含する『芸予諸島』 これまで100を越える島々に渡ってきたが、このエリアで真面目に漕いでいるシーカヤッカーならそれはあたりまえのこと。 数年前、暇な日にたまたまこれまで渡った島を数えたら、100を越えていたというだけである。
シーカヤッカーとして、こんな場所に生活の拠点があることを、とても嬉しく思っている。
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食事の後、温かいぜんざいで体の芯までホッコリと暖まった。 『さて、帰るとするか』
鈴鹿島を越え、小情島、情島を経由して、出発した浜へ。
晴れ間こそなかったものの、穏やかな冬の瀬戸内を、のんびりまったりと堪能。
年明けから日帰りツーリングが続いているが、キャンプツーリング派の私としては、そろそろ一泊二日の旅に出たいものだ(本音では、日帰りツーリングでは、本来のシーカヤックツーリングの楽しさの1/100も感じられないと思っている)。
今年も、瀬戸内スタイル/芸予諸島スタイルで、のんびりまったり楽しんでいこう!