あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: YB125SPでリフレッシュ旅_鈍川温泉&今治焼き鳥、しまなみ海道縦断

2016年10月24日 | 旅するシーカヤック
ここのところ気を使う仕事が続いていたが、なんとか一区切りつき月曜日は有給休暇をとることとした。

金曜日は日帰り東京出張があり、土曜日は疲れが出てなんと久しぶりに昼寝をしてしまった。
せっかくの3連休だが土曜日は雨となり、連泊の旅には出ることができなかったものの、この昼寝で少し回復。

でも、日月とも風が強い予報なのでキャンプ旅は諦め、安宿を予約。
これで、準備は完了である。

***

2016年10月23日(日) 朝起きると、ゆっくりと準備をし、朝食を食べると着替えて出発。

バイクカバーを外し、リアボックスを取り付け、リアボックスには着替えや水筒、貴重品などを放り込む。
キーをONにしてチョークレバーを引き、セルモータースイッチを軽く押す。
『ブルルン』

エンジンがかかると、しばらく暖気運転。
キャブ仕様のYB125SPは、暖かい時期でもアイドリングが安定するまでしばらく時間がかかるのだ。

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そろそろ良いかな?
見送りに出てくれた妻に、『じゃあ、行ってくるよ』
『気をつけて』

ヘルメットのシールドを下ろし、クラッチを切ってギアを1速に入れる。
少しだけアクセルを開き、半クラッチを使ってゆっくりと発進。

さあ、旅の始まりだ!

***

朝の『とびしま海道』を走り、岡村島へ。

ここからはフェリーで今治まで約1時間半の船旅である。
俺は船に乗るのが大好きなので、芸予諸島の景色を楽しみながら海風を楽しむ。

今日は曇りで風が強く、シーカヤックには向かないので、久しぶりのバイク旅は自分としてはなかなか良い企画。

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来島海峡にやってきた。

橋をくぐり抜けると、今治はもう目の前。

港に到着。

さて、少し早いがお昼ご飯にしようか。

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いつもなら定番の『かねと食堂』さんに行くのだが、今回は新たな店を開拓することに。

やってきたのは、港からほど近い喫茶店『樅』
『すみません。 ここ、カツライスありますか?』 『はい、ありますよ』
『じゃあ、ひとつお願いします』

静かな店内で、一人静かにカツライスを待つ。

お待たせしました。
『オー、これか』

どうやら、カツライスは隠れた今治名物の様子。

『いただきます』
スプーンでご飯とソースをすくってパクリ。 『お、これは美味いじゃん』
デミグラスソースの深い味わいが、なんともオイシイ。

支払いをして、『ごちそうさまでした。 美味しかったです』
満足して店を出る。

***

ここからは、メインの目的地である鈍川温泉へ。

何度か来たことがある、鈍川せせらぎ交流館。

露天風呂につかると、ヌルリとした柔らかいお湯。 さすが、pH9.9である。

露天風呂に浸かり、寝転んで火照った体を冷やし、サウナで再び汗を流し、水風呂にドボン。

これを何度も繰り返し、2時間ほどのんびりまったり楽しんだ。
疲れが芯から抜けて、完全にリフレッシュ完了。 『ああ、やっぱり鈍川温泉はええなあ』
今度は是非また、妻とタンデムツーリングで来たいものである。

***

今治市内に戻り、チェックインまでしばし港を散策。

久しぶりの今治だが、ターミナルが綺麗になっており、驚いた。

展望台もあり、ビールが飲めるお店も入っているようだ。
今度機会があったら、来たいものだ。

***

3時になると、ホテルへ。
チェックインして荷物を部屋に置くと、ホテルの自転車を借りて今日の夜のお店を散策。

今治は焼き鳥が有名。
何年か前には、鳥林には行ったことがあるのだが、せっかくなので新しい店を開拓したい。

とはいえ、今日は日曜日なので、営業する店も限られる模様。

良い店が見つかりますように!

今治の商店街は閑散としているが、裏に回ると昭和を感じさせる通りもある。

懐かしい看板も幾つか発見。

自転車での散策では、気になるビアホールも発見。
今回は焼き鳥がテーマだが、次回は是非訪れてみたいものである。

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ホテルに戻り、自転車を返却して、しばし部屋で休憩。
5時前になるとホテルを出る。

向かうは、日曜日も営業している『世渡』さん。

5時を数分過ぎたばかりなのだが、店の駐車場には既に車が何台も停まっていた。


***

お店に入ると、カウンターに案内された。
まずは生ビールと皮。

この皮が、なんとも旨いのだ。
甘めのタレがかかっており、一口食べた時に口から『お、これは美味い』とつぶやきが自然に出てきた。
そして、サービスのキャベツを皮焼きのタレをつけていただく。

次はセンザンキ。 鳥の唐揚げである。

手羽先。 『おお、なんじゃこりゃあ!!!』
熱々で、一口食べるとなんとも旨い脂が口中に広がる。
適度な塩胡椒と、この美味い脂がなんとも言えない美味しさ。

この辺りから、日本酒へ。 『大で。 ぬる燗でお願いします』
手羽先を食べ、口の中の脂を日本酒で流す。
至福のひと時。

砂肝。
これも塩胡椒味で、歯ごたえと味が最高である。
『いやあ、この店に出会えてよかったなあ』

***

お客さんが少し減り、ご主人ともしばし会話させていただいた。

このお店は、どうやら娘さんも含めて家族で切り盛りされているようだ。

また、このお店のお客さんは、地元の方よりも今治以外の県内や、県外からの方が多いことも伺った。
呉の焼き鳥の話にもなり、『呉の焼き鳥は、やっぱり串ですか?』
『そうですね。 こんな鉄板で焼くのはないですよ。 そして呉の焼き鳥やさんは魚料理も多いんですよ』
『へえ、そうなんですか』
『ええ、生簀がある焼き鳥屋さんも多いんですよ。 呉の焼き鳥屋さんは、もともと鹿島という漁業が盛んな島の出身者の方がルーツなんで、そんな風になっているんでしょうね』
『なるほど。 それは初めて聞きました』

***

日本酒と手羽先を追加で注文し、至福のひと時を堪能してお店を出た。
支払いの時娘さんが、『皮も人気なんですけど、手羽先を追加注文する人も多いんですよ』
『そうでしょうね。 本当に美味しかったです。 また来ます』

美味しい焼きたての焼き鳥を心から楽しみ、美味しいビールと日本酒を飲むのが、この店には合っている。
この店では、ご主人との掛け合いのリズムを楽しみながら、美味しい焼鳥を楽しむ雰囲気なので、写真を撮ってそのリズムを崩すのは忍びない。
ここで写真を撮るのは、まさに野暮というものだと感じたので、今回は料理写真はなしである。

『ごちそうさまでした』

正直、これまで食べた焼き鳥の中で、一番美味しかったと言っても差し支えない。
いやあ、これは良い店を開拓できたなあ。

***

2016年10月24日(月) 朝起きると、電気ポットでお湯を沸かし、スープとサンドイッチの朝食。
食事を終えると、着替えて荷物を整理し、チェックアウト。

ここからは、バイクでしまなみ海道を尾道まで縦断の計画。

朝まだ寒い今治市内を抜けて、来島海峡へ。

昨日とは打って変わって青空が覗く景色。

朝の来島海峡大橋の原付道は、造船所に通勤する人達がたくさん走っていることも、今回の発見であった。


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亀老山展望台。

月曜日の朝。

まだ誰も居ない静かな展望台。

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能島の近くでは、激しい潮流。

エディとなる岸沿いからは、砂が巻き上げられて茶色い流れができていたことに驚いた。

いくつもの橋を渡り、橋毎にある料金所に止まって200円、100円、50円の料金を支払う。

因島を超え、

向島に入ると、尾道はもう目の前。

最後は渡船で尾道へ。


***

尾道では、久しぶりの朱華園さんへ。

中華そばを頂き、家路へ。


***

疲れた体と心を癒すバイク旅。
お気に入りの鈍川温泉でのんびりまったりと過ごし、初めて訪れた焼き鳥屋さん『世渡』さんで至福のひと時。

いやあ、今回も好い旅だったなあ。
さて、来週はどこ行こう?

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