連休に入ったが、天気予報はシーカヤッカーにとってはあまりパッとしない。
島根半島、しまなみ海道、周防大島などなど、どこを見ても風が強い予報でありキャンプツーリングはできそうにない。
じゃあ、という訳で、今回は久しぶりに折りたたみ自転車、ダホンスピードTRを引っ張り出し、輪行ツーリングに行くことにした。
***
iMacで地図とにらめっこし、乗り換え案内と自転車用ナビサイトで色々とルートを考えてみるが、どれもフィーリングがしっくりとこない。
はてさて。。。
そういえば、三江線が来年春で廃線になるんだったなあ。
これまで何度か輪行を楽しんだ江の川沿いの自転車ルート。 廃線になる前に、漕いでみることにしようか!
***
2017年4月30日(日) 朝起きると、5時に家を出てクルマで三次へと向かう。
駅近くの駐車場にクルマを止め、カートップしてきた自転車を下ろす。
今日は、キャンプ予定なので、オルトリーブの防水パニアバッグに道具と着替え一式を詰めてきた。
『旅する折りたたみ自転車』とも評される、ダホンスピードTRには、パニアバッグがよく似合う。
フロントの荷台には、小型のソフトクーラーバッグをセット。
これが、走っている時には貴重品や地図、時刻表などを入れるのに便利なことに加え、夕方には立ち寄った店で購入した冷えたビールを収納できるという優れもの。
便利なんだなあ、これが!
***
外気温は4℃と、少し肌寒い三次の市街地を走り抜け、旅は始まりである。
今日の前半は、江の川の左岸側ルートを走る予定。
気温こそ低いものの、漕いでいると体が温まり、徐々にじわりと汗がにじみ出してくるコンディション。
クルマも少なく、爽快な田舎道を快適に漕ぎ進む。
***
一応、ここは三江線ルートということになっているらしい。
対岸に見える作木のカヌー感の敷地内には、連休のキャンプを楽しんでいる家族連れが大勢おられる模様。
***
俺のボトルは、エコマリン・オーシャンカヤックセンター。
懐かしい!
これで水分補給しながら、1時間毎に5分程度の休憩を取る。
***
江平駅の手前には、こんな看板が。
時刻表をチェックすると、ちょうどここで上りの三江線とすれ違うことができそうである。
というわけで、呉名物のメロンパンを取り出し、しばしエネルギー補給と休憩。
しばらく待っていると、1両の列車がやってきた。
ようし、じゃあこちらも出発するか。
***
新緑が美しい江の川を眺めながらのペダリング。
鉄橋を眺め、
昔、リバーカヤックで下った『豚小屋の瀬』をチェック。
***
今日の足元は、樹脂製ハーフクリップとクロックスの組み合わせ。
これが、漕ぎやすくて歩きやすく、のんびり輪行旅にはぴったりなのである。
鬱蒼とした林の中を漕ぎ抜け、
倒した樹で壊れたガードレールに驚き、
江の川の巨岩を眺めながら、漕ぎ進む。
***
鉄橋を渡り、再び左岸ルートへ。
ここからは、少し荒れた路面。
トンネルの手前あたりから、太ももの表側が痛み出してきた。 ペダルを漕ぐと腿に痛みがハシリ、辛い状況に。
というわけで、しばし地面に寝転がり、足を伸ばして休憩である。
***
時刻表をチェックすると、11:39に浜原駅を出発する列車がある。
iPhoneで地図をチェックすると、ここから浜原駅までは、もう10kmもない。
どうやら間に合いそうだ、ということで、浜原駅まで行き、一旦石見川本駅までJRでスキップする計画に変更した。
***
傷む腿に耐えながら、ゆっくりと漕ぎ進む。
気温は上がり、上着を脱いで半袖Tシャツでちょうど良い感じ。
浜原ダムを超え、最後の登りを過ぎると、ここからは下りである。
浜原大橋に到着。
この辺りから、徐々に風が強くなってきた。
そして、11時過ぎに浜原駅に到着!
三次から約60kmの自転車旅は、ここで一旦一区切りである。
***
駅前の石碑を見てみると、三江線は昭和50年に全線開通とある。
これを見ると、三江線自体は結構新しいルートであることがわかる。
それが、来年3月には廃線が決定。
不採算ルートであるため仕方がないが、やはり寂しいものである。
***
自転車をたたみ、ヘルメットをセットして、パッキング。
乗車口の近くに荷物を置き、しばし日向ぼっこしながら休憩。
置いてあるノートを見てみると、『川の水がきれい』というコメントが多いことに驚いた。
錦川や仁淀川の流れを見たことがある人からすると、江の川の水は濁っていることがわかるはずだが、都会の人の感覚はそんな感じなのであろう。
でもその江の川の濁りは、河口に細かい土を運び、石州瓦となってこの地方独特の景観を作るのに役立ってもいる。
***
しばらく待っていると、近くの踏切から音がし始め、列車がやってきた。
車内は、連休ということもあり、旅行客で結構賑わっている。
これで、石見川本までしばしの列車旅。
車窓から見る川沿いの木々は、強風で大きくなびいており、今日の江津付近でのキャンプは難しそうな予感。
***
石見川本駅では、次の江津行きまで約1時間半の待ち時間。
ちょうどお昼ご飯時ということもあり、駅でいただいた地図を見ながら食事のできるお店を探す。
今日は、お好み焼き。
ビールが飲めないのが残念だが、美味しいお好み焼きであった。 『ごちそうさまでした』
***
駅に戻ると、気温は27℃を超えていた。
暑いはずである。
すれ違う列車が入ってくると、江津行きの列車もすぐに出発。
***
本当なら、川戸で降りて再び江津まで自転車を漕ぐ予定だったが、外は風が強く今日はキャンプできそうにないと判断し、そのまま江津駅まで乗車した。
江津駅では、この列車が折り返しの三次行きとなる。
一度改札に行き、浜原からの料金を支払って、再び江津から三次までのチケットを購入。
これが、おそらく俺にとっては最後の三江線全線乗車となるのであろう。
***
時間になると、三次行きは出発である。
江津市内を抜け、
江の川沿いを、ゆっくりと登っていく。
途中でおやつの時間。
三次までは、まだまだたっぷりと時間がある。
鉄橋を渡り、
宇都井の駅からの景色を眺め、
次第に暮れ泥んでいく川沿いの景色に旅の余韻を楽しむ。
西の空に太陽が沈み、
しばらくすると三次に到着。
今回は、約60kmの自転車旅と、久し振りの三江線の旅を、たっぷりと楽しむことができた。
***
まだ連休は始まったばかり。
生涯不良のサラリーマン・シーカヤッカー。 さて、明日はどこ行こう?
島根半島、しまなみ海道、周防大島などなど、どこを見ても風が強い予報でありキャンプツーリングはできそうにない。
じゃあ、という訳で、今回は久しぶりに折りたたみ自転車、ダホンスピードTRを引っ張り出し、輪行ツーリングに行くことにした。
***
iMacで地図とにらめっこし、乗り換え案内と自転車用ナビサイトで色々とルートを考えてみるが、どれもフィーリングがしっくりとこない。
はてさて。。。
そういえば、三江線が来年春で廃線になるんだったなあ。
これまで何度か輪行を楽しんだ江の川沿いの自転車ルート。 廃線になる前に、漕いでみることにしようか!
***
2017年4月30日(日) 朝起きると、5時に家を出てクルマで三次へと向かう。
駅近くの駐車場にクルマを止め、カートップしてきた自転車を下ろす。
今日は、キャンプ予定なので、オルトリーブの防水パニアバッグに道具と着替え一式を詰めてきた。
『旅する折りたたみ自転車』とも評される、ダホンスピードTRには、パニアバッグがよく似合う。
フロントの荷台には、小型のソフトクーラーバッグをセット。
これが、走っている時には貴重品や地図、時刻表などを入れるのに便利なことに加え、夕方には立ち寄った店で購入した冷えたビールを収納できるという優れもの。
便利なんだなあ、これが!
***
外気温は4℃と、少し肌寒い三次の市街地を走り抜け、旅は始まりである。
今日の前半は、江の川の左岸側ルートを走る予定。
気温こそ低いものの、漕いでいると体が温まり、徐々にじわりと汗がにじみ出してくるコンディション。
クルマも少なく、爽快な田舎道を快適に漕ぎ進む。
***
一応、ここは三江線ルートということになっているらしい。
対岸に見える作木のカヌー感の敷地内には、連休のキャンプを楽しんでいる家族連れが大勢おられる模様。
***
俺のボトルは、エコマリン・オーシャンカヤックセンター。
懐かしい!
これで水分補給しながら、1時間毎に5分程度の休憩を取る。
***
江平駅の手前には、こんな看板が。
時刻表をチェックすると、ちょうどここで上りの三江線とすれ違うことができそうである。
というわけで、呉名物のメロンパンを取り出し、しばしエネルギー補給と休憩。
しばらく待っていると、1両の列車がやってきた。
ようし、じゃあこちらも出発するか。
***
新緑が美しい江の川を眺めながらのペダリング。
鉄橋を眺め、
昔、リバーカヤックで下った『豚小屋の瀬』をチェック。
***
今日の足元は、樹脂製ハーフクリップとクロックスの組み合わせ。
これが、漕ぎやすくて歩きやすく、のんびり輪行旅にはぴったりなのである。
鬱蒼とした林の中を漕ぎ抜け、
倒した樹で壊れたガードレールに驚き、
江の川の巨岩を眺めながら、漕ぎ進む。
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鉄橋を渡り、再び左岸ルートへ。
ここからは、少し荒れた路面。
トンネルの手前あたりから、太ももの表側が痛み出してきた。 ペダルを漕ぐと腿に痛みがハシリ、辛い状況に。
というわけで、しばし地面に寝転がり、足を伸ばして休憩である。
***
時刻表をチェックすると、11:39に浜原駅を出発する列車がある。
iPhoneで地図をチェックすると、ここから浜原駅までは、もう10kmもない。
どうやら間に合いそうだ、ということで、浜原駅まで行き、一旦石見川本駅までJRでスキップする計画に変更した。
***
傷む腿に耐えながら、ゆっくりと漕ぎ進む。
気温は上がり、上着を脱いで半袖Tシャツでちょうど良い感じ。
浜原ダムを超え、最後の登りを過ぎると、ここからは下りである。
浜原大橋に到着。
この辺りから、徐々に風が強くなってきた。
そして、11時過ぎに浜原駅に到着!
三次から約60kmの自転車旅は、ここで一旦一区切りである。
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駅前の石碑を見てみると、三江線は昭和50年に全線開通とある。
これを見ると、三江線自体は結構新しいルートであることがわかる。
それが、来年3月には廃線が決定。
不採算ルートであるため仕方がないが、やはり寂しいものである。
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自転車をたたみ、ヘルメットをセットして、パッキング。
乗車口の近くに荷物を置き、しばし日向ぼっこしながら休憩。
置いてあるノートを見てみると、『川の水がきれい』というコメントが多いことに驚いた。
錦川や仁淀川の流れを見たことがある人からすると、江の川の水は濁っていることがわかるはずだが、都会の人の感覚はそんな感じなのであろう。
でもその江の川の濁りは、河口に細かい土を運び、石州瓦となってこの地方独特の景観を作るのに役立ってもいる。
***
しばらく待っていると、近くの踏切から音がし始め、列車がやってきた。
車内は、連休ということもあり、旅行客で結構賑わっている。
これで、石見川本までしばしの列車旅。
車窓から見る川沿いの木々は、強風で大きくなびいており、今日の江津付近でのキャンプは難しそうな予感。
***
石見川本駅では、次の江津行きまで約1時間半の待ち時間。
ちょうどお昼ご飯時ということもあり、駅でいただいた地図を見ながら食事のできるお店を探す。
今日は、お好み焼き。
ビールが飲めないのが残念だが、美味しいお好み焼きであった。 『ごちそうさまでした』
***
駅に戻ると、気温は27℃を超えていた。
暑いはずである。
すれ違う列車が入ってくると、江津行きの列車もすぐに出発。
***
本当なら、川戸で降りて再び江津まで自転車を漕ぐ予定だったが、外は風が強く今日はキャンプできそうにないと判断し、そのまま江津駅まで乗車した。
江津駅では、この列車が折り返しの三次行きとなる。
一度改札に行き、浜原からの料金を支払って、再び江津から三次までのチケットを購入。
これが、おそらく俺にとっては最後の三江線全線乗車となるのであろう。
***
時間になると、三次行きは出発である。
江津市内を抜け、
江の川沿いを、ゆっくりと登っていく。
途中でおやつの時間。
三次までは、まだまだたっぷりと時間がある。
鉄橋を渡り、
宇都井の駅からの景色を眺め、
次第に暮れ泥んでいく川沿いの景色に旅の余韻を楽しむ。
西の空に太陽が沈み、
しばらくすると三次に到着。
今回は、約60kmの自転車旅と、久し振りの三江線の旅を、たっぷりと楽しむことができた。
***
まだ連休は始まったばかり。
生涯不良のサラリーマン・シーカヤッカー。 さて、明日はどこ行こう?