2018年5月26日(土) この週末は、一泊二日で長門市へドライブ旅行。
久しぶりに、お気に入りの定宿の一つである、俵山温泉の旅館たまやさんに泊まりに行くのである。
今回は、仕事の疲れを癒す湯治の旅。
一泊二日ではあるが、シーカヤックも自転車も抜きで、温泉三昧にするつもり。
***
でもせっかくだから、宿のチェックイン時間前に、ちょっとだけ観光しようということになり、ずーっと前に訪れて以来ご無沙汰の、元乃隅稲成神社に行ってみることにした。
狭い山道をアテンザワゴンで走っていると、前には大きな観光バスも。
こんな離合ができないような狭い山道を、大きな観光バスが走るなんて信じられない。
実際、何箇所かではすれ違う車と離合できず、その調整で長く待たされる場面もあった。
ここの稲荷神社は、朱塗りの鳥居がズラリと並ぶ、写真映えする景色でかなり観光客が増えたとは聞いていたが、相当な状況になっているのではないかと感じさせるシーンであった。
***
なんやかんやあったが、無事に駐車場に到着して驚いた。
昔は、小さな駐車場があっただけであったが、自動ゲートが設置されたパーキングスペースが整備されており、観光バスも何台も並び、人が大勢訪れていた。
『うーん、これは。。。』
気を取り直して、少し散策。
人は多いが、歩けないほどではない。
今朝は曇りであったが、徐々に雲は晴れ、今は青い空と碧い海、深まった新緑、そして朱色の鳥居のコントラストが美しい。
***
お年寄りの方は、ゼイゼイ言いながら階段を登ってこられる。
人が途切れるのを待って、時折シャッターを押す。
鳥居の間から見える海は、透明度が高く最高の眺め。
***
『これは、もう当分来なくていいね』
人混みが嫌いな俺は、もう懲り懲りである。 来るなら早朝か夕方だなあ。
***
山道を走り、ちょうどチェックインタイムとなる14時に、たまや旅館さんに到着。
『今回もお世話になります。 よろしくお願いします』
今日の部屋は、この旅館の特別室。
ソロでは泊まれない、お気に入りの部屋なのだ。
元乃隅稲成に立ち寄ってきたこと、観光バスも走っており狭い山道で苦労したことや、昔に比べて駐車場が整備され、人が多くて驚いたことなどを話すと、
『ゴールデンウイークは、人が多すぎて、全く動けなくて大変だったそうですよ』とのこと。
***
お茶をいただくと、早速お風呂へ。
もう何度も通った、勝手知ったる俵山温泉。
好きな温泉、白猿の湯へ。
何度も入る予定なので、まずは30分程度で上がり、公開されているという『涼風荘』を見学させていただくことにした。
***
目の前にある、涼風荘。
中に入るのは、初めてである。
昔の写真や資料が展示してあり、なかなか興味深い。
風通しも良く、今日は涼しくて快適である。
こんなところで、景色を眺めながら飲むビールは最高だろうなあ。
昔のお風呂は、こんな感じだったそうな。
これこそ、芋の子を洗うような状態である。
***
宿に戻り、ビールをグビリ。
Kindleで三国志を読む。
***
しばし休憩すると、夕食前の風呂に入りがてら、町の散策へ。
目的地は、熊野山公園。
狭い山道を登っていくと、
ところどころにワラビが残っていた。
もうシーズンが終わったと思っていたが、結構な数があるので、久しぶりのワラビ採りを、妻と楽しむ。
新緑が深まり、いい雰囲気の散歩道。
山頂に着く頃には、夫婦でいただくには十分な量のワラビを手にすることができた。
山頂からの眺めも、清々しい。
***
山を下り、白猿の湯で今度は1時間程度ゆっくりと浸かって、宿に戻る。
18時からは夕食の時間。
ここの食事が、俺の大のお気に入り。
『いただきます』
そして、ビールで乾杯!
TVも点けず、会話を楽しみながら、ゆったりと夕食を楽しんだ。
『ごちそうさまでした』
***
休憩した後、再びお風呂へ。
宿の方に、『昨日、ホタルが出ていましたよ』との情報をいただいたので、少し寄り道をしてみた。
蛍橋の付近では、
数匹のホタルが川辺を飛び交っている。
『二人でホタルを見るなんて、久しぶりだねえ』
子供時代に戻ったようで、楽しいひと時であった。
***
白猿の湯。
帰り道は、旅館街の夜らしい良い雰囲気。
***
朝は、7時頃までゆっくりと寝て、俺だけ町の湯の朝風呂へ。
『あー、朝からのびのびできて、気分がいいなあ』
宿に戻ると、しばらくして朝食が運ばれてきた。
これまた、いつもながら充実した朝ごはん。
美味しいご飯と一緒に、たっぷりと堪能させていただいた。
***
『今回もお世話になりました。 また来ます』
風呂に入り、ビールを飲み、町を散策し、ワラビを採取。
風呂に入り、本を読み、美味しい食事をいただき、また風呂に入る。
ただただ、それの繰り返し。
『いやあ、今回も完全にリフレッシュできたなあ』 最高の週末であった。
生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、来週はどこ行こう?