
「移動する女性の影」||都内のコロナ感染者数2000人突破を目前にして、本日、簡素化なしのオリンピック開会式が断行される予定。言語道断。頑迷、盲目、意固地な(首相・都知事を中心とした)為政者は、相も変わらず民意など眼中になし。「安心・安全」の念仏は、とっくに崩壊してるのに、そのことに気づかないフリか?そして、これだけのコロナ禍にも関わらず、多くの日本人アスリートが呪文のように唱える「勇気と希望を与える」や「いまできることを精一杯やるだけ」という言葉も虚しさを通り越して自己中心的。練習に明け暮れて、病院、飲食店など様々な業界の逼迫や貧窮について、知らないのか?少なくともネットニュースなどでチェックしないのか?世界の祭典の方が大事だから、見ないようにしているのか?「これまで5年間ずっと東京五輪を目標に頑張ってきたから…」と言うが、医療従事者や飲食店関係者は5年、10年とずっと頑張ってこなかったのか?|私はスポーツ観戦は好きな方だが、それはあくまで平常時の話。この緊急事態下で、医療従事者のように人の命を救うわけでもない職種の人間が、自分達だけは孤高な存在とばかりに「勇気と希望を与える」などと自己陶酔している場合か。また、多くの有名ミュージシャンも長い間、ライブの中止を余儀なくされ、「勇気と希望を与える」ことができずに自粛しているが、それについてはどう思うのか。誰かトップアスリートで、「私は今回の五輪はやっぱり出場を辞退します」という「真の勇気」を与えてくれる気概ある人物はいないのか。開会式の今日が最高のタイミング。||首相も都知事も、五輪開催の可否を「コロナに対する勝ち負け」と結びつけ、戦時中のような非科学的な精神論を展開してきた。その言い方をそのまま借用するなら、いまの時点で開催中止を決断しておけば、「勝ち」とはいかないまでも、少なくとも「負け」にはならない。ただし、このままずるずる開催していけば、日に日に「負けが込んでくる」だろう。|予想しうるのは、多くの医療専門家の指摘する通り、東京を中心にコロナ感染者数が増え続け、東京だけでも優に一日3000人を超える。そして、選手村の中でクラスターが発生したり、お粗末な選手村を逃げ出し、都内のホテルに「移住」したアスリートと大会関係者の間にも感染者が出る。当然、五輪内部から反発の声が上がり、突き上げが起こる。つまり、コロナ対策の杜撰さと(感染・欠場する選手による)競技のフェアネスに対する疑問や不満が湧き起こる。|なお、為政者も主催者も、オリンピック開催と一般社会(の感染状況)の間はきちんと線引きされていると考えているようだが、実際にはバブルは存在せずザル状態であり、医療現場にオリンピック関連患者という負担がのしかかってくる。推測だが、今後、都内で医療崩壊が起きる中、オリパラ選手あるいは大会関係者の間でコロナの重篤患者あるいは死者が出る。その国から「感染対策はどうなっているんだ」、「なんで中止にしなかったんだ」と抗議や懸念が表明される。その時になって初めて大会中止が検討され、日本が世界中の耳目を一身に浴びながら、「失敗」という最悪のメダルを手にする。国際行事だから、日本(自民党)政治のお家芸である隠蔽も改竄も忖度も言霊も、通用しない。日本の汚名を世界に示すだけでなく、IOC、JOCの堕落ぶりも世界に轟く。ただ、東京五輪の強行開催のおかげで、オリンピック・パラリンピックの存在意義、利権体質や今後のあり方が大きく問われることになり、「煉瓦を投げて玉を引き寄せる」効果は生むはず。|ブルーインパルスの写真なんて撮らない。米国製の主力戦闘機。至極当然ながら、戦争を連想する。それを歩道橋の上で大勢で写真なんて撮ってるから、「お祭り気分を演出してやればコロッと騙されてすぐに浮かれる。やっぱり国民はチャラい」、「このままいけば10月の衆議院選挙だってどうせ投票率が低いまんまで、五輪で痛手を被ったとしてもすぐ忘れてくれる。フフ」といつまでたっても舐められる。|開会式の中継は見ない。前後のニュースはしっかり見る。