地元で生産するコメは「あいちのかおり」で、新米はとてもおいしいです。毎日のように食べ慣れていて、「コシヒカリ」などと比べてはいませんが、新米は格別です。
食品表示法の表示基準によると、この秋に収穫して暮れの12月末日までに精米されたコメを「新米」と呼び、地域によって差があるものの店頭に出回って、年明け位までのコメを言います。
新米は、冷めてもやわらかくて、モチモチしているのが魅力です。炊き立てのときに比べて歯ごたえが強くなり、かむことでコメのもつ甘みや香りを存分に味わえ、冷ます時には、乾燥しすぎないように気をつけています。
新米の収穫を終えたこの時期に日本酒の仕込みが始まります。各地の蔵元が気候や風土に合わせ、独自の工夫を重ねて自慢の逸品を造り上げます。
年が明けて出る新酒は、通常の日本酒に比べるとコクや深みは少ないものの、そのぶん、果実酒のようなフルーティな香りや甘く華やかな香り、爽やかですっきりとした飲み口が魅力です。
立冬が過ぎ、朝晩の寒さが日増しに強まり、晩酌には燗酒[かんざけ]がよろしいかと思います。日本酒の良さは、冷酒、冷や(常温)、ぬる燗、人肌燗、熱燗など、好みによって多くの楽しみ方がありますが、最初の一杯はやはり“冷や”で飲みたいものです。