
「長崎九社スタンプラリー」(開催期間・平成30年1月1日~12月31日)という企画が始まっていました。
長崎の9つの神社(松森天満宮、八坂神社、松嶋稲荷神社、若宮稲荷神社、伊勢宮、西山神社、金刀比羅神社、水神神社、山王神社)のスタンプを集めると、特別御守を松森天満宮で500円で買えるらしいです。
この用紙は9社各社に設置されています。
これらの神社やお宮さんのこともそのうちここに書きたいと考えていたので、いい機会です。
全部行けるかはわかりませんが、少しずつ回ってスタンプを集めてみたいと思います。

今回は新大工町からほど近い伊勢町の中島川沿いにある伊勢宮(いせのみや)。
創建は1629(寛永6)年。
祭神は天照大神。
諏訪神社、松森天満宮と共に長崎三社の一つといわれます。
それ以前の1600年代初期には、ここに「サン・ロレンソ教会」という教会があったといいます(1610‐1614)。
この頃はキリシタン全盛期でもあり、この辺り(現在の伊勢町付近)は、秀吉の朝鮮出兵によって連れてこられた朝鮮高麗の人々が住んでいたことから新高麗町と呼ばれていました。
朝鮮の人々はほとんどはキリシタンだったとか。
サン・ロレンソ教会は1614(慶長19)年の禁教令によって破却され、その後伊勢宮がが出来て、新高麗町は伊勢町と改称されました。


伊勢宮の前は中島川で、目の前に橋が架かっています。
昔は第二橋と呼ばれていたそうですが、明治になって新高麗町からとって高麗橋と名付けられました。
この高麗橋、現在の写真(上)と昔の写真(下)とで架かり方が違います。
昔は伊勢宮の正面に石橋が架けられていたのですが、1982(昭和57)年の長崎大水害をきっかけに河川改修で道路側にコンクリート橋で架け変えられました。
旧・高麗橋の石橋は、現在西山水源地のダム下の公園に復元され残されています。

作法。
二拜(二礼)二拍手一拜(一礼)というのはよく聞くと思うのですが、前後に一揖(ゆう)というのがあります。
私も長崎ケーブルメディアの「長崎ぶらぶら好き」という番組で知ったのですが、「揖」は「軽くおじぎをする」ことだそうです。
お賽銭を入れたり、鈴を鳴らしたりするのは最初の一揖の後にするものだとか。


こちらが伊勢宮の本殿。
「家内安全」「除災招福」の御利益があるそうです。

節分の日だったので豆がありました。
当日の夜は豆まきも行われています。


大きな楠木があり、楠稲荷神社がお祀りされています。
心が清められるようなまちなかにあります。

最後にスタンプを。
こつこつと埋めていきましょう。
◯伊勢宮
伊勢町2-14
095-823-2665
参考:「長崎ぶらぶら好き(長崎ケーブルメディア)」「長崎游学12 ヒロスケ長崎ぶらぶら歩き」