由流里舎農園

歯科医師(歯学博士)・野菜ソムリエの島谷浩幸がお届けする気ままな農天気ブログ

今夜のゆるり話…小説読み書き談義・其の弐。

2023-10-11 23:55:18 | 日記

今夜もちょっと趣を変えまして、

先日始めた、小説についてのあれこれ語る内容を。

前回の其の壱が私の執筆した小説でしたので、

今回は私が読んだ小説云々についてお話します。

 

 

 

さて。

一応は文筆家を名乗って小説や健康本、雑誌連載など、

多岐にわたる執筆活動をしている私ですが、

子供の頃は特に文学少年というわけではありませんでした。

 

というか、小学生から中学生にかけては本をほとんど読んだ記憶もないくらい、

文学に親しむには程遠い学生生活をしていましたね。

特に中学生の頃は、卓球部の部活三昧。

ひたすらラケットを振って、ピン球と格闘していました。

(当時住んでいた市の大会で3位入賞したのはいい思い出です)

 

高校生になり、卓球は続けていましたが、

阪神地区の大会で準優勝をしてからは燃え尽きたというか、

やっぱり受験も気になる時期ですし、

次第に部活からは遠のいていきましたね。

 

とは言いながらも、理系を選択した私はさらに文学とは縁がなくなりました。

そんな中でも、高校の国語の教科書に載っていた文学作品は、

微かではありますが、いくつか記憶にあります。

細かな筋は、とっくに忘れてしまっていますが…。

・『檸檬』梶井基次郎

・『山月記』中島敦

・『鼻』芥川龍之介

・『富嶽百景』太宰治

 

 

 

 

そして、受験を経て大学生となりました。

私の文学人生に転機が訪れたのは、まさにこの頃です。

 

歯科大学ですから、ひたすら理系科目が中心の授業の毎日。

今思えば、その反動もあったのでしょうか。

ある日ふと、大学の最寄り駅に程近い小さな書店に入ったのです。

そして、何故か惹かれるように文庫本のコーナーへ。

 

本を読んでいなかった私は、もちろん好きな作家さんはいませんでした。

ですから、ブラブラと本のタイトルや表紙を眺めながら、

「なんか、いい本はないかなぁ…」と。

 

 

 

 

そして、ある一冊の本のタイトルに、

これまた何故か惹かれたのですね。

・『五月物語ーあたしのエイリアンー』津原やすみ

 

講談社X文庫の作品で女子学生向けの本ですが、

これまた何故か男子の私が惹かれてしまいました…。

 

これをきっかけにして、

津原さんの「あたしのエイリアン」シリーズを怒涛の如く読みまくりました。

改めて調べてみると、このシリーズは18冊(17作)。

スピンオフ作品の『EX』シリーズ4作も含め、

すべて面白く読ませて頂きました。

 

その『EX』シリーズの最後の作品は、今でも私の書棚に大切にしまっています。

写真を撮ってみました。1996年の作品。27年前かぁ。

表紙の雰囲気からして、男子学生の読む本じゃない!笑

 

当時、文庫本は300〜400円台で手軽に購入できたのも良かったですね。

今じゃ、普通に700〜800円はしますからね。

高いっ!

 

そして、色々な小説に読み耽る大学生活になるのでした。

他にたくさんの作品を読んだ作家さんとして、まずは新井素子さん。

『グリーン・レクイエム』『宇宙魚顛末記』『ひとめあなたに…』などなど、

最後に読んだのは大学卒業後ですが、『チグリスとユーフラテス』かな。

 

とにかくたくさんの作品を読みましたが、

最初に読んだのが『二分割幽霊奇譚』。

ご存知の方は、どれくらいいらっしゃるでしょうか。

何ともおどろおどろしいタイトルですが、

これまたタイトルに何故か惹かれたのですね。

これが面白くて、新井素子ワールドにのめり込んだワケです。

 

 

 

 

そして、書店通いが日常となった私は、

1993年4月創刊の「角川ホラー文庫」に出会ったのです。

 

おっと、思い出話が楽しくて、つい長くなってしまいました。

続きは後日ということで。

 

 

 

 

コメント
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