これも花・あれも花

草月流生花教室でのあれこれと
お花を通してのボランティアに参加する人
を募集中

介護と恋愛(遥洋子著)

2004-09-14 | 日々の出来事
最近私の周りで、親の介護をしている人が増えた。

娘から、遥洋子さんの「東大で上野千鶴子にけんかを学ぶ」「介護と恋愛」を薦められて読んだのだ。
今、親の介護と恋愛(これならまだ救われるんだけど)仕事を両立させながら日夜奮闘している方、この本を読んでみてください。

「読む時間があったら、眠むりたい」そんな声も聞こえそうですが、読むと元気がでますよ。

私が遥洋子さんの「介護と恋愛」を介護が終わる前に読んでいたら、もう少し自分を大切にしながら、あんなに悩まずに、両立できたんじゃないか、などど思っていますので。
読みながら、何度涙し、共感し、笑い転げたことか。

私は相棒の両親と、自分の親の介護に係わりながら、仕事と介護、子育てが一挙にきた。その頃は介護休暇などの制度は無かったので、仕事を続けるか、止めるか究極の選択を迫られた。その当時、子どもたちは、高校1年、中学2年生、進路や友達関係などで傷つき、悩む一番難しい年頃。子育て、介護、仕事の三つに優先順位はつけられない。
どれも精一杯がむしゃらにやってきた。自分を取り戻す時間なんて考える余裕も無かった。
娘達は私のことを「スーパーママゴン」と呼んでいた。

遥洋子さんの「介護と恋愛」は、悩みながらも、究極の選択をせずに両立させている。それには周りを巻き込む(周りを見方にする)能力と、環境にも恵まれていたからだと思のだが。

8月のお盆、そして、9月のお彼岸、鬼籍に行った人達を思いだしながら、私の時代は終わったんだ。これからの人達は、自分を犠牲にするのではなく、社会的資源と、自分を取り巻く全ての人を味方に取りこんで
息切れしない介護、恋愛、仕事を両立して欲しい。