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箱根 金時山

2005-04-18 | 旅行記
4月16日(土)朝8時、新宿西口より高速バスに乗り、箱根仙石原に向かう。目的地は金時山。案内書によるとハイキングコースとなっていた。

乙女口バス停で下車。バス停から直ぐ登山道。朝10時から登り始める。でだしは順調、木立の中を足どりも軽く登る。鶯の美しい声に「あ~、山に居る」と感激。30分登って小休憩。チョコレートが美味しい。

しかし、楽しい山登りはそう長くは続かなかった。一転して急勾配、しかも石ころがごろごろ。
石の上に乗ると石車になって危ない。お互いに声を掛け合いながら、下を向いて一歩一歩慎重に歩みを進めた。

鎖を頼りに急勾配の山をよじり登る。「こんな筈じゃなかった、これがハイキングコース?」と後悔しながら、必死に鎖につかまる。自分の体重を腕の力で支えられないとダメなんだ。とい

う事が痛いほど解った。

登りながら、紅蓮さんやkomugiさんの事を思った。「あの人たちは偉いな、でも、こんな事が楽しいなんて人間じゃない」なんて思ったり毒づいたりして、それをバネに登り続けた。

「もう嫌」と音をあげそうになった時、下ってきた人が、「もう直ぐですよ、頑張って」と声をかけてくれた。それが嬉しかった。
そしてとうとう頂上1213mに到着した。箱根外輪山の明神ヶ岳、富士山、晴れた日は奥秩父蓮方も見えるはずとか、しかし残念ながら、曇ってきたため視界は悪い。残念だ。
時刻は12時になっていた。2時間かかったのだ。

頂上には人が結構いた。登山中は人に殆ど逢わなかったのに、いろんなルートがあるのだろうか?
金時娘(70歳位のおばさんだった)がいるという金時茶屋は人で一杯。隣の小屋に入りお蕎麦を注文した。

奥のほうに何人かの集団がいた。その中の一人が、「ちょっと待ってな」といってなにやら持参。
「ほら、フキノトウだ、これを蕎麦に入れると美味いよ」「ほら、これなんだと思う」と、大きな天然のしいたけ、タラの芽、アブラナ、それから、、、と見せてくれた。そして、なんと焼いたり、油でいためたり、その場で食べ始めた。勿論おすそ分けがまわって来た。何てラッキーな。

あんな美味しいしいたけ、食べた事が無い。そしてタラの芽や、アブラナをお土産にいただいちゃった。
この方達は「野草の会」で、いつも集っているとか。「またおいでよ。一人でも大丈夫だよ」と皆さんとてもフレンドリー。楽しい経験させていただきありがとうございました。
自然の中って人間を大きくさせるのかな?

紅蓮さんや、anikobeさんの山に向かう気持が、ほんのちょっとだけ分かった気持がしました。

その後は自分達にご褒美。ゆったりとした温泉に身をゆだね、重い体重によく耐えた足を労わってあげた。
山旅日記金時山