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東北関東巨大地震

2011-03-13 | 日々の出来事
その時、スーパーの床が大きく揺れた。
何が起きたのか?
誰かが「怖い!地震だ!」と叫んだ。
天井を見上げると照明が大きく揺れている。
売り場面積を最大限確保するために、この売り場は柱の数が少ない上に細い。

幼児を抱き抱えた若い母親が「どうすればいいの~」と泣きそうな顔で蹲る。
咄嗟に、この場所は危ない!と直観。 買い物を入れた籠をその場に置き、
「外に出なさい!」と叫んで、1階に駆け上がった。
若い母親と数名の人が、私の後に続いた。電柱を避け、テニスコートの真ん中に
集まった。

第二はの揺れが収まった段階で、自宅に戻った。家に帰ってからも
何度か大きく揺れた。ドアを開け、2階に避難し防災用のリュックを出して
点検、水、お菓子、果物を詰めて傍に置いた。防火頭巾も用意。

揺れが収まった3時過ぎに、虎の門にある夫の事務所に電話を入れた。
大きな揺れで所員たちはパニック状態で、ビルの外に逃げ出した様子。
夫は、「ビルは上の階ほど安全だ」と所員に伝え、外に出なかった。

全員早めに帰宅させて、今一人だと電話がかかってきた。
交通機関は全てストップ。歩いて帰宅できる距離でもなく、体力もない。

友人の車で6時過ぎに夫を迎えに出かけた。
道路は既に車で大渋滞。それでも2時間後の8時過ぎには事務所に着いた。

帰路が今度はもっと渋滞。こんなに車が有ったの?と思うほど、路地と言う
路地から車がじゅじゅ繋ぎであふれ出てくる感じ。虎の門の交差点から六本木の
交差点まで2時間以上かかった。

途中、コンビニを見つけては立ち寄ったが、おにぎり、弁当、パン類、直ぐ食べられる
物は全く無くなっていた。
家に帰りついたのは何と午前2時40分。家を出てから9時間。

でも、何はともあれ無事に家に帰れただけでも、幸せだと感じ感謝だ。
また、虎の門周辺、六本木周辺は地盤が弱い危険な場所だ。
そんな場所を承知で車を出してくれた友人にも本当に感謝、感謝。

この地震で、携帯電話が全く役に立たない恐怖感を味わった。
また、帰宅経路を日頃から打ち合わせておく事の重要性を再認識した。

車に防災用のリュックを持ち込んだので、その中の水、お菓子、果物で
飢えを凌げた。コンビニのトイレも初めて利用させてもらった。

被災地の東北地方の方々のご苦労と悲しみを思うと、何かしないではいられない。
私達に何が出来るだろうか。