Rainy or Shiny 横濱ラジオ亭日乗

モダンジャズ、ボーカルを流しています。営業日水木金土祝の13時〜19時
横浜市中区麦田町1-5

1954・2・15「マイ・ファニー・バレンタイン」

2011-02-14 18:21:38 | JAZZ
バレンタインデイの贈り物を開ける。「ゴディバ」の板チョコ。
外装はいかにも女々しさの一片らもないフランドル絵画の為のパステルケースのようで魅力的。
面白いことにこれをくれた彼女との関係を象徴するように、甘さの比率をココア・カカオの使用数量で語っている板チョコである。
ミルクチョコ、50,72,85、の順で4列が構成されている。
恋人っぽくなってみたり、ただのよき友人になったり、彼女との関係は春先の天気図みたいにめまぐるしい。
いまは曇天の空からうっすらと日が差し込む気分だから、1枚だけ50というパッケージを開けて齧ってみる。
やはり苦くも甘くもある複雑なフランドル的味わいだ。

そんな日にふさわしい「マイ・ファニー・バレンタイン」のCDを物色する。
マイルス・デイビス、ジム・ホール&ビル・エバンス、62年イタリアのトリノで吹き込んだチェット・ベイカーとラス・ガリンが共演したもの、続けて聴きこんで最後はチェット・ベイカーを世に知らしめたあの中性ボイスで一世を風靡した「バレンタイン」でしめる。
ロスのパシフィックジャズのスタジオで吹き込んだ日が1954・2月15日。これはくしくもSTバレンタイデーの翌日だ。
加齢とともに物象の地平がよく見えてきて、この曲も無論だが他のトラックを聴いて涙ぐむのは、バッキングするラス・フリーマンのピアノの絶妙なるオブリガートのお蔭と思うようになった。


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1 コメント

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偶然! (kokone)
2011-02-15 03:01:37
今、FMでチェット・ベイカーのマイファニーバレンタイン(ミラノ録音盤)が流れています
外は雪が積もって静か。
スピーカーからのけだるく甘く切ない声が胸にしみます

今夜はチェット・ベイカー特集だったようです。
最後の曲しか聴けなくて、とっても残念です
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