われらしんじんのこども

真人幼稚園の子どもたちの日々の様子や、
  楽しいエピソードなどをお伝えしています。

田植えする子どもたち

2006-05-26 22:09:00 | Weblog
 五月の穏やかな風が吹き抜け、あたたかな日差しの降り注ぐ中、今年もまた年長組の子どもたちが園庭で田植えをしました。ご存知のように、われらしんじんの田植えは、小さな小さなプランターに各クラスのグループごとにひとつかみの苗を一人ずつ植えていくというものであります。今年もお米名人の矢部さんご夫妻が子ども達にじかに田植えの基本を教えてくださいました。(矢部さんの奥様、矢部優子さんはその昔、当園の教諭をされていた方でもあります)まずは稲を植えるための土を水と混ぜ合わせ、どろどろの状態にする「しろかき」から実技指導が始まりました。泥んこはお手ものものである子ども達は狂喜乱舞、全身泥まみれになりながら嬉々としてしろかきに取り組んでおりました。やがてしっかりとした苗床ができあがると、数本ひと束にした苗を分け与えられ、順番に植えていきました。子ども達は何か大切な宝物を与えられたときのように、両手でうやうやしく受け取り、上から眺めたり下から眺めたり、日の光にかざしたりしてじっくり観察しながら丁寧に丁寧に(まるでわが子を慈しむ親にでもなったような面持ちで)植えておりました。こんな子ども達を見ていると、いつのまにか本当に大人になったものだなと、感慨深い気持ちがいたします。
 やがて田植えが済むと、子ども達は米名人の矢部夫妻にみんなで声をそろえて御礼を述べて田植えは終了しました。子ども達はみな一応に誇らしげな顔で、それはまるで五月の風のようにさわやかで、澄み切った空のような清々しさに満ちているのでありました。秋に収穫を終えたら、今年もカレーパーティーを催す予定です。保護者の皆様、どうぞお楽しみに。

 ちいさき者たちが、さらにちいさきものを育てようとしています。しかしそれは、われら人間が太古の昔から脈々と続けてきた偉大なる営みなのです。
 いま、田植えする子どもたち。



 それでは皆様、よい週末をお過ごしください。
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