われらしんじんのこども

真人幼稚園の子どもたちの日々の様子や、
  楽しいエピソードなどをお伝えしています。

もも組かちかち山のできるまで。(2月14日)

2007-02-14 15:36:00 | Weblog
 今日は運動場での全体練習2日目。3クラスが順番にそれぞれ運動場に出て芝居作りに取り組みました。細かい動きを確認したり、大道具や小道具を実際に使ってセリフを言ってみたりと様々な場面を丹念にチェックしながら作り上げていきます。  

 そんな中で、担任や子どもたちの芝居を陰で支えるべく台本を片手にあっちこっちと動き回っている人々がいます。フリーの先生方であります。千秋先生をはじめ、総勢5名。ここにアイ子先生が加わって完璧な裏方集団が出来上がります。この裏方の先生方がいてはじめて子どもたちの芝居が成り立っていることも、ぜひ皆さんにお伝えしたいことのひとつであります。なにより、子どもたち自身にそのことのありがたさをしっかりと認識してもらいたいなあ、と思うのですね。  

 発表会当日ご覧頂ければ、なるほどと納得されるでしょうが、とにかくよく動き、はじめから終わりまで劇全体をサポートしています。例えば場面に応じて道具を出したり引っ込めたり、演出効果のために電気をつけたり消したり、役によっては子どもの衣装の早着替えを手伝ったり、クラスごとにすべて変わる舞台配置や背景を転換したり。とにかく休む間もなくひたすら子どもたちのために力を貸してくださっています。「クロコ」という、これは既にひとつの素晴らしい役柄だなあと私は思います。実際、芝居がスムーズに進行していくために欠くべからざる重要なパートとしてみんなの「役に立って」いるのですから。

(しかし、それにしても年長・年中・年少と全10クラスすべて違う段取りで順番にこれを行うわけですから、ちょっとした騒ぎではあります。骨が折れます。2月は一年で一番短い月であるはずなのに、永遠に続くかのように思える時もあります。でもそれ以上にこの裏方仕事には素晴らしい瞬間がたくさんあるのです。子どもたちの真剣さと一体になれる、あの素晴らしい一瞬が! もちろん、主役は子どもたちであり、担任たちですが、裏方には裏方の醍醐味というものもやはりあるのだということを、私は知っています。)  

 その昔は私とアイ子先生と2人で「クロコ」をやっていました。今のようにはうまくいかないこともたくさんあり、どうしたらもっと良いものが作れるのか、子どもたちに演劇の楽しさを知ってもらえるのか、あるいは教育のための演劇としてどこまで活動の中身を充実させることができるのか、模索の年が何年も続きました。クロコの充実はそのひとつの重要課題でもあったのです。  

 そうして子どもたちには、こういう人々の助力によって自分は生かされているのだということを、この芝居作りの活動をとおして、(理屈ではなく)実体験として体で感じ、空気に触れるように呼吸して欲しいと願っています。 
 そういう体験は、子ども自身の成長にとってみると、実は芝居そのものの出来不出来よりはるかに大切で、意味のあることなのです。自分ひとりで(あるいは自分たちだけで)勝手に生きているんじゃないんだ、ということ。このことをちゃんと知っていたら、人生のうえに起こるどんな困難に遭遇しても、きっと生きていける。
 発表会当日はぜひそんな視点でもご覧頂ければさいわいです。  


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« きいろ組さるかにがっせんの... | トップ | すみれ組おむすびころりんの... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事